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展示「修復資料の紹介 野村家文書より」

印刷ページ表示 更新日:2021年10月26日更新
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古文書の展示について

 展示の資料は、野村光太郎家に伝わる古文書の一部です。江戸時代、同家は狭山藩北条家の右筆(ゆうひつ)を勤めていました。そのため、伝わる古文書の中には、狭山藩北条家やそのお殿様(藩主)に関するものが多くふくまれています。

 長い間大切に保存されて来ましたが、書かれてから150年以上たつ間に、虫喰いや糊のはずれなど破損がおこり、市にご寄贈いただいた後も展示や公開が難しいものもありました。

 そこでこのたび、特に破損のはげしい資料を修復し、展示や公開にたえられる状態にいたしました。スペースの都合で、展示の資料はごく一部ですが、虫喰い部分や紙の弱くなった部分を中心に、新たな和紙の繊維を注入し補強する「すきばめ」という方法で修理をしたものです。

展示全景

展示期間

 令和3年10月26日(火曜日)から11月17日(水曜日)

展示場所

 図書館2階(図書館内エレベーター前)

資料1

 年不明8月29日、北条相模守(ほうじょうさがみのかみ)家来船越次郎左衛門作成の、狭山藩北条家から幕府へあてて提出したお伺いの文書です。幕府側では、大名家から提出されたこのようなお伺い文書に対し、老中が回答(司令・意見・返答など)を指示をします。その回答内容を小さな紙に書いて、元のお伺いの書かれた文書の上部に貼り付けて、元の大名家に下し(返し)ていました。この上部に貼られた紙を、とくに「付札」(つけふだ)と呼びます。

 この資料では、藩主である北条相模守が、幕府から命じられた一年間の駿府御加番(すんぷごかばん)という駿府城外警護の任務を終えて江戸屋敷へ帰るにあたり、荷物などを運ぶための人馬の雇い数が、公定の数(大名の格により決まっていました)より多くなってしまいました。もう来月のことなので、見直しもできませんので、「御用」(ごよう)=公用の任務でもありますし、(公定数を越えますが)人足100人・馬100疋(ぴき)以下であれば御赦し(おゆるし)いただけませんでしょうか?ということを伺い出ています。

 これに対し上部の「付札」には、この提出された文書に書かれている通り、御用旅行であるので、100人・100疋までなら許可しますということが、幕府の回答として書かれています。この回答の付札を貼って、北条家側に返されたのです。
ところで、この北条相模守は誰なのでしょうか?
江戸時代後半では、狭山藩の8代藩主~12代藩主まで相模守を名乗った時期があり、8代、9代、11代の藩主が駿府御加番の任務についたことがあるようです。

資料2

 容体書(ようだいがき)年不明9月北条遠江守作成、病気中の狭山藩主北条遠江守(とおとうみのかみ)が、自分の病状と治療を受けている医者について書いた文書です。本人は病気中ですので、本人の指示で家来が書いて、恐らく幕府側に提出したと考えられる文書の控えです。内容要約は、以下の通りです。

 ここ数年持病の疝癪(せんしゃく)による腰痛、その上癇症(かんしょう)(神経過敏)も加わり、病を押してお勤めしていましたが、近年特に調子が悪く難儀しています。藩医の薬を服用し、のち御殿医(ごてんい)の山本宗洪の薬を服用していますが、出来・不出来があります。また肝鬱(かんうつ)(神経症)が強く井上玄瑞の薬に変えたりしましたがよくならず、また山本宗洪や藩医の薬を飲んでいます。ここ数年諸病がだんだんと重なり、症状は治らず、全快するかどうかわからないので、末々のご奉公はできない状態です。

資料3

 年不明12月25日、北条相模守(さがみのかみ)作成の、幕府へ提出したお伺い書の文書です。これも藩主の名で書かれていますが、実は意向を受けた家来が書き、幕府にお伺いをたてたと考えられます。

 内容は、(大名である北条氏は参勤交代で一年ごとに河内国狭山(かわちのくにさやま)(現大阪狭山市)の陣屋と江戸を行き来していますが、)この年は狭山の陣屋へ帰国する年なのですが、江戸屋敷にいる父の頥真齊(前藩主=8代)が重病のため、帰国せず江戸にいます。実は、狭山に帰国している年は、新年の御祝儀として公方様(現将軍)と大納言様(将軍継嗣)へ干鯛の箱入を献上しているのですが、帰国していない今年も、例年の帰国時と同じように、年頭御祝儀として干鯛を献上するべきでしょうか?。

 このお伺い書に対する幕府側からの返事が、上部の付札に書かれています。これによると、「献上におよばず候(そうろう)」とありますので、今年は献上しなくて良いという回答がなされたことになります。


図書館外観

【開館時間】
<火曜日~金曜日>
 午前10時~午後7時
<土曜日・日曜日>
 午前10時~午後5時

【休館日】
 毎週月曜日、年末年始
 特別整理期間(蔵書点検)

電子図書館<外部リンク>
蔵書検索システム

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