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プレコンセプションケア(妊娠前の健康管理)

印刷ページ表示 更新日:2024年7月4日更新
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プレコンセプションケアとは

プレコンセプションケアは、「女性やカップルを対象として、将来の妊娠のための健康教育を促す取組み」のことです。男女を問わず、将来の妊娠のための健康管理について理解することが重要です。
若い世代にとって、妊娠や出産、不妊は、まだまだ自分のことと思えないかもしれません。しかし、妊娠・出産には望ましい時期もあるので、これからの未来を自分らしく生きるために、ライフプランを考え、そのための健康づくりに取り組むことが重要です。妊娠前の若い世代から自分のからだの状態に関心を持つこと、こどもを持つ選択をするかしないかにかかわらず、健康な生活習慣を身につけることは、単に健康を維持するだけではなく、よりすてきな人生をおくることにつながっていきます。

プレコンセプションケアの目的

プレコンセプションケアの目的は3つあります。

  1. 若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうこと
  2. 若い世代の男女が将来、より健康になること
  3. 1.の実現によって、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること

やってみよう 自分らしく生きるために

大切な未来のために、今からできることはたくさんあります。将来の自分のための健康づくりをはじめてみませんか?

自分の未来予想図(ライフプラン)を立ててみよう

5年後、10年後、あなたはどんな生活をおくっていますか?仕事は、家族は、どんなライフイベントを迎えるか…身体的に妊娠・出産は望ましい時期もあります。自分の人生をできる限り自分で選択し、自分らしく生きるためには、ライフプランを考えることが大切です。

ライフプランを実現するための身体づくりに取り組みましょう

ライフプランを実現するには、まずは自分自身が健康であることが重要です。若い世代から健康を意識した生活習慣をおくることは、将来発症する病気の予防や、早期治療につながり、自分らしく生きるための支えとなります。

適正体重の維持

栄養不足による若い女性のやせ(BMI18.5未満)は、貧血や将来の骨粗鬆症の原因になります。一方、栄養過多や太り過ぎ(BMI25以上)は、将来、糖尿病や高血圧などさまざまな病気のリスクを高めます。やせも肥満も、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。男性の肥満も不妊のリスクを高める報告があり、注意が必要です。

 自分のBMIを計算しましょう

  BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
   ※体重55kg 身長165cmの場合 55÷1.65÷1.65=20.2…

適度な運動

適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。運動はこころの状態にも良い影響を与えます。プレコンセプションケアでは、1週間に150分程度の運動をめやすとしています。
 ※WHO(世界保険機関)が推奨するガイドラインでは、1週間に150分以上の中程度の運動

1日3食バランスのとれた食事

栄養不足による若い女性のやせは、貧血・肌荒れ・骨密度や筋力の低下などを引き起こします。また、偏った食事や不規則な食習慣は、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めます。1日3回、主食・主菜・副菜がそろうよう意識して、バランスのとれた食事をとりましょう。
また、妊娠を予定している女性は、葉酸というビタミンをしっかり摂ることで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。

禁煙

タバコはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こすします。また男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子となるなど、その影響はきわめて広範囲です。WHOは妊娠中の電子タバコの使用はリスクがあるとしています。

お酒は適量を守りましょう

過度な飲酒は生活習慣病や精神疾患の発症リスクを高めるだけでなく、社会生活への影響を及ぼす可能性があります。また、妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因になります。「この量なら大丈夫」というものは確立していませんので、妊娠を考えたときからアルコールは控えるようにしましょう。妊娠中は禁酒が原則です。

ストレスと上手につきあいましょう

現代社会はストレスが多く、こころの不調を抱えることもあるでしょう。まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。また普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。体を動かす、腹式呼吸をする、今の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。心身に不調を感じる場合は、医療機関などに相談することも必要です。

感染症を予防しましょう

若い人の間で、性的接触を介して誰もが感染する「性感染症」が増えています。感染しても無症状であることが多く、治療に結びつかないケースが多く見られます。性感染症の中には、不妊の原因になったり、妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に影響を与えるものがあります。カップルは一緒に性感染症のチェックをしましょう。

また、妊娠中にかかると、赤ちゃんに影響する可能性のある感染症があります。感染症から完全に身を守ることはできませんが、風疹、麻疹、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)はワクチンを打つことで予防できます。風疹は本人も気づかないうちにかかっていることがあるので、注意が必要です。女性だけでなくパートナーや家族もワクチンを接種して、妊婦さんに感染させない環境づくりが大切です。

定期的に健康診断・がん検診をうけましょう

妊娠前から生活習慣病を抱えている場合、妊娠経過や赤ちゃんに影響を与えることがあります。また、妊娠・出産を考える年代で、がんに罹患する可能性があります。生活習慣病やがんは早期発見・早期治療により、改善する可能性が高くなり、ライフプランへの影響を最小限にすることも可能です。定期的な健康チェックを習慣にしましょう。

 

 

 

●上記内容は『厚生労働省研究班(国立成育医療研究センター荒田班)監修 プレコンノート』より引用


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