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スーパーシティ構想について
河内長野市南花台スーパーシティ構想 「住民主体で目指すまちの課題解決」
みなさん、こんにちは。大阪府 河内長野市長の島田智明です。
河内長野市は、南花台を対象地区として、内閣府が公募する「スーパーシティ型国家戦略特別区域」に申請しました。スーパーシティは、ICTを駆使し規制を緩和して、地域課題を解決していく取り組みです。南花台地区は、いわゆる「ニュータウン」でしたが、まち開きから40年が経ち、現在の人口は当時から4割減少、高齢化率も40%を超え、今や「オールドタウン」になっています。その地区で自動運転バス1台と手動運転バス2台の実証実験を実施しており、ともに7人乗り電動ゴルフカート車両を使用しています。自動運転バスは、2ルートを定時運行しており、公道に敷いた電磁誘導線上を車載センサーが感知して自動走行します。また、手動運転バスは、各電柱が乗降車ポイントとなり、乗降地点と乗車時刻を自由に選べるデマンド型の運行をしており、学習機能付きのAIを使って最適ルートを算出し走行します。後期高齢者に運転免許証の返納をお願いするには、交通の代替手段を提案しなくてはいけませんが、これらの移動支援がその一つです。
現在は実証実験中なので無料で運行していますが、将来的には有料化を考えており、市内加盟店で利用できる電子地域通貨「モックルコイン」を導入する計画です。地域のことを地域で解決する流れをつくっていきたいので、地域の人が有償ボランティアとして、例えば地域の公園を清掃する対価としてモックルコインを得、そのモックルコインでバスを利用する仕組みを構築しているところです。そのモックルコインも電子なので、指静脈認証技術を導入し、手ぶらで利用していただけるように計画中です。顔や指紋で本人確認する技術もありますが、事前登録する個人生体データとして、静脈だったら抵抗感が少ないようです。また、バスの運転手も、バス会社やタクシー会社に委託するのではなく地域の住民に担っていただきます。すべて地域住民で帰結する流れをつくっています。それがまちづくりの本来あるべき姿だと思います。
また、移動支援だけでなく、高齢化社会に向けて、移動しなくても済むような支援も考えていかなくてはなりません。スーパーシティとして指定されれば、例えば移動せずに診療が成り立つように、電子聴診器を用いた遠隔診療や処方薬のドローン配送の実証実験も始める計画です。大阪府内33市の中で最も高齢化が進む河内長野市は、まさに社会潮流の最先端を突き進む先進都市と言えます。将来は全国どこの都市も少子高齢化社会を迎えるため、先んじて社会課題の解決にチャレンジすることは、本市の使命と言っても過言ではありません。この使命を果たし全国に点在する郊外型都市のモデルケースとなるような課題解決とアフターコロナの新たな住民ライフスタイルの実現を図るため、河内長野市は引き続き全力で取り組んでまいりますので、みなさんぜひ河内長野市の目指す南花台スーパーシティ構想を応援していただきますよう、よろしくお願いいたします。
スーパーシティ型国家戦略特別区域の指定に向けた申請を行いました。
河内長野市では、南花台を対象地区として、内閣府が公募する「スーパーシティ型国家戦略特別区域」の申請しました。
南花台地区においては、平成26年度から関西大学やUR都市機構などと連携し、住民・行政・大学・企業が一体となった住民本位のまちづくり“咲っく南花台プロジェクト”の取り組みをはじめ、まちづくりの可能性が高まる取り組みが進められています。
河内長野市のスーパーシティ構想では、それらの取り組みをさらに発展させ、(1)暮らし続けられるための生活利便性向上、(2)新たな担い手による地域活動創出、(3)地域内経済循環創出、(4)新たな住民を呼び込む街の魅力向上の4大目標を一体的に実現し、全国に点在するオールドタウン並びにすべての郊外型都市の先導ケースとなるような課題解決と、アフターコロナの新たな住民ライフスタイルの実現を図ります。
また、本構想の成果をデータで見える化し、積極的に横展開することで、全国の郊外都市の課題解決モデルを構築することを目指しています。
詳細は、以下の申請資料をご確認ください。
・申請資料『河内長野市スーパーシティ構想 –南花台(NANKADAI)から全国の郊外都市の難課題(ナンカダイ)を解決-』 [PDFファイル/12.13MB]
スーパーシティに関する規制改革などの再提案について
令和3年8月6日に開催された第1回スーパーシティ型国家戦略特別区域の区域指定に関する専門調査会(以下「専門調査会」という。)が開催され、提案内容や今後の進め方等について議論されました。
その結果、すべての提案団体に対し、規制改革などについて再提案を求めることとされたことから、本市では内容を検討し、令和3年10月15日(金曜日)に下記のとおり再提案をいたしました。
・再提案概要書『河内長野市スーパーシティ構想 -南花台(NANKADAI)から全国の郊外都市の難課題(ナンカダイ)を解決-』 [PDFファイル/11.62MB]
専門調査会の内容等については、下記をご参照ください。
https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc/supercity/supercity_senmonchyousakai.html<外部リンク>
(内閣府国家戦略特区ホームページ「スーパーシティ型国家戦略特別区域の区域指定に関する専門調査会」)
スーパーシティ紹介動画『河内長野市スーパーシティ構想in南花台』
河内長野市スーパーシティ構想in南花台<外部リンク>
めざそう!南花台未来都市「スーパーシティ」へ
スーパーシティ構想の概要をお知らせするマンガをウェブブックでご覧いただけます。
本市の動き
河内長野市スーパーシティ構想参画事業者の選定
河内長野市は、国が進めるスーパーシティ構想の区域指定に向けた取り組みを進めており、スーパーシティ構想の区域指定に向けた申請を行いました。そこで、本市のスーパーシティ構想の実現のために、連携し、参画いただける事業者の候補を公募により選定いたしました。選定された候補者には、区域指定公募に向けた河内長野市のスーパーシティ構想の企画検討にご参画いただくとともに、今後の構想の実現に向けての取り組みパートナーとして連携いただきます。
【河内長野市スーパーシティ構想参画事業者(50音順・敬称略)】
(1)主要事業者…各分野において、中心となり取組みを進めていただく候補事業者
株式会社ECC、株式会社NTTドコモ、オンキヨー株式会社、
関西電力株式会社、綜合警備保障株式会社、日本工営株式会社、
株式会社日立システムズ、株式会社三菱総合研究所、ヤマハ発動機株式会社
(2)参画事業者…他の事業者と連携し、サブとなり取組みを進めていただく候補事業者
株式会社エムティーアイ、株式会社エルテス、
Electric Visionary Aircrafts,Inc.、株式会社スマートドライブ、
ダブルフロンティア株式会社、ためま株式会社、株式会社長大、
株式会社トラストバンク、フェリカポケットマーケティング株式会社
株式会社フューチャーヒット、株式会社リーバー
河内長野市スーパーシティフォーラム
令和3年4月11日、河内長野市スーパーシティ構想の採択に向けた申請内容を地域住民に紹介するため、スーパーシティ構想のメイン地域である南花台にて「河内長野市スーパーシティフォーラム」を実施しました。
南花台スマートエイジング・シティ団地再生モデル事業
河内長野市では、南花台を「丘の生活拠点」と位置付け、「住み慣れた場所で、安心して、生きがいを持ち、元気に住み続けられるまち」を目指した取組みを進めています。
同世代が一時期に入居された開発団地では、今後、急激に高齢化が進むことが予想されます。このような開発団地のこれからを考え、まちづくりに必要な仕組みを研究しながら、持続可能なまちづくりのモデルを構築します。
南花台は、住居だけでなく、店舗などの多様な機能を維持しています。そこで、周辺エリアの生活を支える拠点地区として、さらに生活機能を充実させて、人が集まる地域づくりを目指しています。
- 咲く南花台.com(南花台スマートエイジング事業)<外部リンク>
スーパーシティ構想関連動画
咲っく南花台ドットコムニュース<外部リンク>
ケーブルテレビジェイコム地域ニュース<外部リンク>
スーパーシティ構想の実現に向けて<外部リンク>
オンデマンド型交通サービス「AI運行バス®」の導入事例<外部リンク>
スーパーシティ採択結果について
1.専門調査会の発表概要
(1)スーパーシティ型国家戦略特別区域として、「つくば市」及び「大阪市」を指定することを了承。
(2)地域における健康、医療に関する課題の解決に重点的に取り組むデジタル田園健康特区(仮称)として「吉備中央町」、「茅野市」及び「加賀市」について今後の手続きを進める。
(3)本市を含むその他の申請市町村は、今回の指定から漏れた場合であっても、落選ではなく、提案の「熟度」が高まり次第指定について改めて検討する。
専門調査会の発表に合わせて、令和4年4月12日、採択地域を国家戦略特別区域とする「国家戦略特別区域を定める政令の一部を改正する政令」の閣議決定がなされました。
詳細は下記のスーパーシティ構想に関する内閣府ホームページをご覧ください。