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宀一山室生寺/歴女がゆく~女人高野特別編~

印刷ページ表示 更新日:2021年10月29日更新
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室生寺
 奈良時代の末に創建され、江戸時代の元禄年間に五代将軍綱吉の生母である桂昌院の庇護を受け、再興されました。屋外の古塔として日本最小の五重塔(国宝)は女人高野らしい珠玉の美しさです。
(右から)奥の院へと続く700段の階段、室生寺御朱印

 

徳川将軍家ゆかりの名刹

室生寺五重塔
五重塔と石楠花

 

小谷 室生寺は、奈良時代の終わりごろ、光仁(こうにん)天皇の皇太子・山部親王(やまのべのしんのう) (のちの桓武(かんむ)天皇)の病気が治るよう祈祷した興福寺の僧・賢けい(けんけい・「けい」は王に景)が創建したと伝えられています。

桑山 奈良時代!約1250年前・・そんなに古いんですね。

小谷 その後は一時衰えたようですが、江戸時代の元禄年間に五代将軍・徳川綱吉の生母、桂昌院(けいしょういん)の寄進により堂塔が修理されました。

桑山 綱吉や桂昌院といえば、大河ドラマにもよく出てきますよね。生類憐みの令とか、水戸光圀(みつくに)や忠臣蔵の時代ですね。

室生寺金堂
金堂に安置される中尊釈迦如来立像

 

小谷 高野山は当時女性のお参りができませんでしたが、同じ真言宗の室生寺は女性もお参りできたため、江戸時代から「女人高野」と言われていたそうです。先ほどの桂昌院の関わりもあり、多くの女性の参詣者を集めたようです。

桑山 奈良県内でも山奥にありますが、国宝や重要文化財も多いですよね。特に国宝の五重塔は日本最小の五重塔として有名で、ほんとにきれい!室生寺といえばまっ先に思い浮かぶシンボルですよね。

小谷 平安時代初期に建てられ、法隆寺の五重塔についで日本で二番目に古いと聞きます。ここから奥の院にも行きましたが、御影堂(みえどう)からの眺めは最高です。

桑山 ご本尊の如意輪観音さまは、河内長野市の観心寺や西宮市の神呪寺(かんのうじ)とともに日本三大如意輪観音のひとつともいわれていますよ。

室生寺仏像
十一面観音菩薩立像(国宝)や釈迦如来坐像などを寶物殿で展示

 

 
トリビア3

文化財保護の先駆け、桂昌院

桂昌院は、三代将軍・家光の側室となり、子の綱吉が五代将軍になると、政治にも大きく関わります。仏教を篤く信仰する桂昌院の影響から幕府は、諸寺の修理・復興に多額の寄付を行いました。そのことにより国宝や重要文化財の建物などが現在にも伝わっています。

 
立ち寄りスポット 室生寺

宇陀松山の古いまちなみ

大阪・奈良・伊勢をつなぐ交通の要衝で、近世には宇陀松山城の城下町として栄えました。江戸時代の町家建築が多く残されています。

 

 


◆歴女がゆく~女人高野特別編~

◆天野山金剛寺 (大阪府)

◆万年山慈尊院(和歌山県)        

◆高野山女人堂(和歌山県)

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●「歴女がゆく」とは

 

ナビゲーター紹介

 河 内長野市教育委員会文化財保護課の二人が女人高野の4つのお寺、天野山金剛寺、宀一山室生寺、万年院慈尊院、高野山女人堂をくわしく解説します。