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【ブログ】くろまろ塾本部講座 オトナ面白ゼミナール(2)

印刷ページ表示 更新日:2023年6月24日更新
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くろまろ塾 オトナ面白ゼミナール

(全2回シリーズの2回目)

 

今回のレポート

こんにちは。 くろまろ塾運営ボランティアスタッフの栗栖です。今回のレポートは、5月20日(土曜日)開催の 「オトナ面白ゼミナール(全2回シリーズの2回目)」です。初回は4月15日に開催されており、その概要は 「オトナ面白ゼミナール1回目その1/2」のブログで見ることができます。

オトナ面白ゼミナール1

講師と参加者

初回に続いて、講師は大阪教育大学 教育学部 教育協働学科 特任講師 松山鮎子先生。また、参加者は20歳代から50歳代と思われる男女12名。ほとんどの方が前回から引き続き参加されていました。

◆開講準備(14時20分)

参加者は、車座に配置された椅子に自由に着席するように促されました。初回のグループ別の机配置とは雰囲気が大きく異なります。

オトナ面白ゼミナール2

続いて、司会から、市民大学くろまろ塾は学びを評価し、地域に生かし、新たな活動に繋がることを期待する仕組みです、次回はボランティア養成に関する講座を予定しています、起業に関する補助金制度も活用できます、といった案内が行なわれました。

◆セッションごとの概要

(1)グループトークへの導入

松山先生から、●出来るだけ参加者の交流を深めるように行動する、●前回にこだわらずに進める といったコメントに続いて、自己紹介を兼ねて 「私の地域への想い 3つのキーワード」 を付箋に書き出してアピールするという導入説明が行なわれました。次の画像参照。

オトナ面白ゼミナール3

参加者は、今回が2回目だけに、慣れた手つきで各自の想いを次々と付箋に書いていきました。

(2)自己紹介と「私の地域への想い」のアピール(14時30分)

   参加者は、順に自己紹介と付箋に書き込んだ 「私の地域への想い 3つのキーワード」 をアピールしました。

(3)話し合いの進め方について(15時05分)

松山先生から、「キーワードの話し合い」 の進め方について解説が行なわれました。

  1. 参加者がアピールした「キーワード」を基にして、幾つかのグループに分けて話し合いを行います。 「高齢者」、「子どの生活」、「食育」、「街づくり」、「景観」、「魅力発信」などが考えられますが、組み合わせることで 『子供の生活や食育』、『街づくり』 の2つとします。参加者は任意でどちらかに座りましょう。
  2. 話し合いは、皆でアイデアを出し合って進めます。進め方を次の画像に示しますが、各自が新たに思いついたキーワードも付箋に追加していただいて大丈夫です。

オトナ面白ゼミナール4

(4)話し合いの実際

   参加者は、手早く2つのグループに分かれて話し合いを始めました。(一部くろまろ塾関係者も同席)

子供の生活や食育 グループも、

オトナ面白ゼミナール5

街づくり グループも、話し合いは極めて活発。

オトナ面白ゼミナール6

何が問題と考えるか、市内や他の地域ではどんな事が行なわれているか、具体化するためのアイデアは・・・などと、多様で有りながらも前向きな話し合いが約30分間にわたって行なわれました。

  1. 話し合いのまとめに向けて(15時35分)

続いて松山先生から、話し合いのまとめに向けて 「何をする?を考える3つの企て方」

必要課題と要求課題を同時に考える、自分ごとの掘り起こし、私の好きの掘り起こしについて、解説が行なわれました。

オトナ面白ゼミナール7

次に、これから具体的なアイデアをグループトークで考えていきますが、「私の好きなこと」、「こんなことが出来る」ということをどんどんアピールし、1分間での発表に向けて論点を整理していってください。模造紙のうえに付箋を置いていきますが、適切増やしてもらって大丈夫です・・・。という進め方の説明が行なわれました。

(6)まとめの作業(15時45分)

子供の生活や食育 グループも、

オトナ面白ゼミナール8

街づくり グループも、各自の想いを託した付箋をアピールしながら模造紙に張り出して整理していきます。

オトナ面白ゼミナール9

約30分の時間をかけて、画像のような論点整理がワイワイ・ガヤガヤと賑やかに、或いは、冷静沈着に進められていきました。

(7)二つのグループの発表(16時10分)

注)◎の記事は、録画を基にして筆者が編集したものです。

子供の生活や食育 グループの発表

◎全体としては、「コミュニティに於ける場所づくり」 と 「食」 で括る。

◎まずは、人が集まる場所の構築が必要。それには、武蔵野で行なわれている「赤いイス」の設置を参考とし、イスを置いてここに座って良いですよという空間を作り、ドンドンドンドンと仲間を集める。

◎仲間が集まって次に行なうことは食べること。食べるでは、食の安全と食べ物を大切にするということが大事。このことを子ども達に伝えていきたい。

◎一般的な人たちは、豪華なランチよりも地産の野菜などを使った味噌汁や卵焼きといった素朴な食べものを好む。そこには癒やしの空間も生まれる。

◎癒やしの空間が出来れば、介助や買物支援といったコミュニティ活動の横への拡がりも期待できる。イスを置いての場所作りの候補地は 「コノミヤキッチン」 が考えられる。

オトナ面白ゼミナール10

 

街づくり グループの発表  

◎全体としては、テーマを「座学でない教育」、「運動と自然」、「たまり場」で括る。

◎「座学でない教育」では、防災キャンプのような何か楽しいことと掛け合わせて勉強を行なうことをあげている。

◎「運動と自然」では、里山で防災キャンプなどの「座学でない教育」と重なる部分もあるが、運動しながら自然を楽しめれば良いとしている。

◎「たまり場」は、人が集まるコミュニティを指す。「座学でない教育」と「運動と自然」のエリアとの関連の内に、プロやリーダーが見つかれば良いとしている。

◎これらの三つのテーマが出来たとして、それらをどういう人たちに届けるかということでは、SNSで発信していけば良いとした。

オトナ面白ゼミナール11

(8)エンディング (16時15分)

■松山先生から、次の様な講評が行なわれました。

偶然であるが、両方のグループに「集まれる場所」が共通している。それぞれのキーワードに対応した特徴が表われていて興味深い。総括すると、「地域の中に色々な仕掛けを作って、出来るだけ多くの人が集まれる場所を作っていく」 ということが着地点のように考えられる。

■質疑や合同写真撮影による燃え上がり

グループ間の参加者同士による質疑応答が行なわれて、発表の深掘りが成されるなどで大いなる盛り上がりが起きました。また、ある参加者から「今回の企画に感謝」していますとの発言もあったことが特筆されます。

閉会後ですが、参加者から自然発生的に写真を取ろうという声があがりました。次の写真のように、まるで公演のカーテンコールのような感動の再燃が起きました。

オトナ面白ゼミナール12

■筆者の感想

参加者が、今後どのような仕掛けを作り、どのように行動し、どのような成果をあげていくかという点に大いなる関心を抱くと共に、今回のゼミを足がかりとして 「大きな成果を獲得するに違いない」 と期待されます。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。