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くろまろ塾本部講座 オトナ面白ゼミナール(1)1/2

印刷ページ表示 更新日:2023年4月15日更新
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くろまろ塾 オトナ面白ゼミナール

(全2回シリーズの1回目)その1/2

 こんにちは。くろまろ塾運営ボランティアスタッフの栗栖です。いつも何かしていないと落ち着かないヒトです。

今回のレポート

「河内長野で何か始めたい・アイデアを実現したいという人たち」 が集まって、ゼミ形式でワイワイと話し合いながら、「社会や地域課題の解決方法を学ぶグループワーク」 についてのものです。

講師

大阪教育大学 教育学部 教育協働学科 特任講師の松山鮎子先生。市内の公民館でも、若者を対象とした事業のサポートをしておられます。

参加者

30代から80代までの幅広い世代の社会人17名と長野高校3年生11名。6つのグループに分かれたワークショップで進行。1グループは4または5名。各々に高校生が1名以上入ってあとは自由に着席しました。

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◆特別参加の長野高校生

高校生は、本講座と同様のミッションで、2年生のときから1年間かけて地域探求事業と題してグループ・ワーキングを行なっており、今日はその成果を発表する機会が設けられました。高校の先生3名がオブザーバーで参加。

< セッションごとの概要 >

1.自己紹介タイム 

松山先生の自己紹介に続いて、各自が呼ばれたい名前と、休日の過ごし方を用紙に記入。それをグループ内で披露しました。みんな何をしているかを楽しそうに喋って、親和性を徐々に高めていきました

オトナ面白ゼミナール2

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2.グループワーク(前段) 

続いて、2分間で1人10枚を目処に 、「河内長野のピカイチ・イマイチ」 を案件ごとに付箋に書き出します。

次の画面は、松山先生手書きのスライドです。(以下、同様)

オトナ面白ゼミナール4

<15分間のワークショップ>

各自が、付箋を模造紙の上に置いて説明します。皆で話し合い、否定や反論はしない、ネガティブな書き込みはポジティブな視点から眺め直すなどの基本的ルールを守って意見を出し合います。

ワークショップを進めながらの付箋の追加も大歓迎。あっちこっちから笑い声も出るなどで和気あいあいと進行していました。

高校生も身振り手振りを交えて懸命に意見を出していました。

オトナ面白ゼミナール5

松山先生が見回って助言されることもありましたが、基本は参加者が自主的に進行していきました。

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3.長野高校生の活動報告

小休止を兼ねて、長野高校の4つのチームが1年間かけてワーキングしてきた成果を順に発表しました。 

乳酸筋チーム:問題 「河内長野市に人が来る様になるには」

♥団子三姉妹チーム:問題 「木製品以外でおおさか河内材や林業のことを知ってもらうための製品募集」

♠名無しチーム:問題 「河内長野市の人口が減っている」 

♣tomatoチーム:問題 「農業の次世代の減少問題」

松山先生から、「高校生たちが何に関心があるかという視点でお聞き下さい」 とのコメント。

詳細は  くろまろ塾 オトナ面白ゼミナール(全2回シリーズの1回目)その2/2  を参照下さい。

4.グループワーク(中段) 

2枚目の模造紙が配付されました。その上に、「私たちの理想の地域-こんな河内長野で暮らしたいという理想の地域ーのイメージ」 を付箋に書き出して模造紙の上に置いていく。

そして、話し合った内容を模造紙上にまとめ、グループ毎に1分以内で発表するという段取り。

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ワクワクする街、ワイワイと賑やかに交流することが出来る街とは、などと皆で熱心に議論。

高校生はワークショップに慣れている感じで次々と発言。負けじと大人たちも、ドンドン喋って場を盛り上げていきました。

中には、カテゴリーごとに線引きなどを行って整理を試みるグループもありました。

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5.中間発表  

注)チーム名は筆者独断の仮称です。また、◎の記事も筆者が録画から整理したものです。

(1)コミュニティ作りチーム(イエロー付箋)

◎今、河内長野にあるものを活かす。知識・経験が豊かな高齢者などの人材や人財を生かす。

◎高齢化対応の共同互助社会を実現。互いに知り合って集うことが出来るコミュニティ作りが必要。

◎高野山に行く外国人が、河内長野で途中下車することで皆がワクワク・ドキドキするような街になると良い。

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(2)交流促進チーム(グリーン付箋)

◎どの世代の人たちとも交流が出来る街であって欲しい。

◎河内長野の魅力をもっと知ってもらって、観光業も産業も豊かになれば移住して来る人も増えると思う。

◎大阪市との電車による交通アクセスは良いが、バスによる市内は良くない。特に通学向けが悪い。

◎今、住みやすい街であるからこそ、今住んでいるに人も、これから住む人にも優しい街であって欲しい。

◎若い人が住んで、働きたいと思ってくれる街であって欲しい。

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(3)モックル活用チーム(ブルー付箋)

◎足りないことに注目。例えば、街ぐるみのお祭りができれば、気軽に交流ができて良いのではないか。

◎ITに強くなることで多様性を受け入れられることが出来て、個々も大切にできる街になる。

◎実証実験も行われているが、市内の交通・移動手段がもっと良くなれば一度市外に出た方たちが気軽に帰ってくることが出来るようになるのではないか。

◎モックルの出番をもっと増やす。キャラクターをもっと宣伝し、着ぐるみとかでアッチコッチに出現したらもっと愛されるのではないか。

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(4)アイデア溢れチーム(ピンク付箋)

◎人と人のつながりを大事にしていきたい。

◎坂道が多いのでお年寄りはしんどいと思う。この問題が解決したら良いと考える。

◎問題解決のためのアイデアが常に溢れる街であれば、より良い河内長野が出来ると考える。

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(5)ドンドンドンドンチーム(ブルー付箋)

◎大人は若者に、若者は大人にと、お互いにドンドンドンドンと近づいて交流を盛んにする。

◎コミュニケーションが取れる場所や機会、例えば祭やイベントをドンドンドンドンと増やして欲しい。

◎子育てがしやすい、優しい街作りが行なわれているが、ドンドンドンドンと継続してパワーアップして欲しい。

◎南花台で自動運転テストが行なわれている。ITを活用し、住民も優しい街作りに協力して、この新しい潮流をドンドンドンドンと継続し拡大していって欲しい。

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(6)3つのテーマチーム(ピンク付箋)

◎学びの場と、自然を体験できる場と、我々がこんな場所が欲しいという3つのテーマで整理。

◎人口が少ない河内長野だからこそ様々な地域の人が集まれる場所が欲しい。

◎自然系も、学び系も1つの共通した問題があって、これらが解決すると新たな繋がりが出来てくると考える。

◎自然が一杯、学べる場所が一杯、そんなワクワクした場所が欲しいというのが我々の結論。

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6.次回に向けての中締め

松山先生から、「ワクワクする街、ワクワクする交流が出来たでしょうか?」 との問い掛けと、次回の5月20日には「実際に何ができるか考えましょう」との予告が提示されました。そして、次の画面のような宿題も。

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私の感想は次のようでした。

◎6つのグループに分かれたワークショップであるが、参加者には「共通する基本認識」があるように思われた。

◎参加した社会人には、現状を何とかしたいという問題意識と解決のための取組みへの熱意が大いに感じられた。

◎長野高校生は、グループワークへの参加によってアクティビティが大いに向上したのではと思われた。

次回のワークショップの大いなる盛り上がりの予感と、参加者全員が大いに楽しみにしていると想像されます。

なお、長野高校の先生方は距離を取りながら、心配そうに見守っておられました。

繰り返しとなりますが、上記の その2/2 の高校生の発表も是非ご覧下さい。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

<配付された資料>

・長野高等学校 「高校生4グループの1年間の活動報告書」

・河内長野市 環境経済部 産業観光課 「ヒストリップ Vol.2 中世と出逢えるまち河内長野」

・河内長野市 環境経済部 産業観光課 「かわちながの 観光マップ」

・河内長野市日本遺産推進協議会(事務局:河内長野市産業観光課)「中世に出逢えるまち 大阪府 河内長野

お土産品&体験メニューBook」

・河内長野市社会福祉協議会 「かわちながのボランティア・市民活動センター 登録団体 ガイドブック2023 簡易版」