ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
大阪府河内長野市役所 > 分類でさがす > 子育て・学び > 生涯学習 > キックス・くろまろ塾 > 河内長野市立市民交流センターキックスKICCS > くろまろブログ > 令和3年度以前 > 大学連携講座―大阪芸術大学編― 「アートサイエンスについて学ぶ」アートサイエンスと先端デザイン

本文

大学連携講座―大阪芸術大学編― 「アートサイエンスについて学ぶ」アートサイエンスと先端デザイン

印刷ページ表示 更新日:2018年3月9日更新
<外部リンク>

「アートサイエンス」講座が始まりました。


くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2018年03月15日 09時30分 くろまろ塾くろまろ塾運営ボランティア

21世紀のデザイン ロボティクス

21世紀のデザイン(ロボティクス)
皆さんこんにちは、くろまろ塾運営ボランティア広報担当の西岡です。
大阪芸術大学との連携講座「アートサイエンス」3回シリーズ講座が3月9日(金曜日)あいっく こども交流ホール(ノバティながの北館5階)にて始まりました。
今回の講座は、2017年4月から新たに大阪芸術大学に開設された「アートサイエンス学科」の教授陣が現代から未来のアートデザインについて3回シリーズ講座でわかりやすくご紹介頂きます。

第1回【アートサイエンスと先端デザイン】
第1回講師の中川志信先生は、武蔵野美術大学卒業後「松下電器産業(現パナソニック)」で家電デザイナーとして活躍後、ロボティクスデザインを中心に研究を開始され、現在は大阪芸術大学アートサイエンス学科教授(学術博士)としてご活躍されています。

 中川志信先生講座の様子
今回の講座では、

(1) 20世紀の工業製品のデザインを、「デザイン×エンジニア」の時代としてビデオカメラ等のデザインや広告をご紹介頂きました。

(2) 21世紀の「Ai」や「Iot」の技術を組み込んだ先端デザインを「アート×サイエンス」として、ロボットの動作設計を中心に語って頂きました。そこでは、非言語の動作や表情などノンバーバルコミュニケーションを重視した動きを取り入れるため、文楽人形の動きをデータ化し解析結果をロボットに搭載してみた上で、それを人がどう感じるかを測定するなど、科学的なアプローチを試みた経緯もご紹介頂きました。

講座の様子1講座の様子2

 
(3) 未来のデザインとして、老人の認知症に対応し症状進行を留める手立てになるようなロボットとして、家族の会話音声にあわせて、その顔写真の表情が自動で変化するアプリを搭載した場合に、認知症の人の会話の相手として成り立つ実験の様子などをご紹介頂きました。

講座の様子

今回の講座では、他では聞くことのできない最先端のロボットデザインのエッセンスをご紹介頂きました。講座のなかで、常に一本貫かれていたのは、「中川先生のデザインやアートで世界中の人を感動させたい」との思いや情熱です。中川先生は、長年日本人が培ってきた伝統工芸や芸能に流れているDNAが、アニメで花開いたように、アートとサイエンスの融合は、将来ロボットのデザインにおいて、再び世界中の人を感動させることが可能であると確信されているようでした。日本には古く近松門左衛門の芸術論に、『虚実皮膜論』があり、浄瑠璃などの芸は、実際に人に似せて演じるが同時に美化するものであり、あまりにリアルすぎるとかえって興ざめしてしまう場合がある。同様に「ロボットやアニメの動きも人間と全く同じでもよくないことが多いようです。表情やしぐさの研究がさらなる先端デザインを育んで行くことになりそうです。今後の先生の研究の発展が、楽しみですね。

今回聴講した高校生と中学生の感想を以下にご紹介します。
・最近バーチャルYoutuberが流行っており、誇張を利用している理由がよくわかりました。
・アニメとロボットの動きを一緒にすることで、ロボットに対する恐怖や壁を壊せる可能性を感じました。
・日本の文楽など昔からの文化の大切さを知りました。
・質問によって細かく聞けたところ、ニュースなどではえられない、深い情報が知れたことが良かった。また、時間帯が遅めで参加しやすかった。高校生の参加費は無料なので、友人も誘いたい。

以下は一般参加者の感想です。
・日本古来の文楽がロボットの動きに応用されていたので、驚きました。認知症用ロボットの開発の話、とても良かったです。
・Artの追求に徹底的にサイエンスに取り組んでいること、その情熱に感動した。理想を追い求める情熱の高さに感動。

次回のアートサイエンス講座は、3月23日(金曜日)、テーマは『アートサイエンスとプログラミング』です。お申し込みはお早めに…。

最後に、今回もくろまろ塾運営ボランティアの仲間が受付やアンケート回収に活躍してくれました。
お疲れさまでした。(^o^)/

受付の様子