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教養講座 「芸術ってなんだ!?」 子どもの絵から見える心の世界

印刷ページ表示 更新日:2017年11月14日更新
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「芸術ってなんだ!?」-絵画から見える心の世界-

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2017年11月18日 21時   くろまろ塾くろまろ塾運営ボランティア
 講座の様子末延國康先生
皆さん、こんにちは。くろまろ塾運営ボランティア広報担当の西岡です。

11月14日(火曜日)、いよいよ、教養講座(芸術編)が始まりました!
初回のテーマは「子どもの絵から見える心の世界」(講師:末延國康先生、元大阪芸術大学教授)です。

雨天にも関わらず、芸術好きな多くの市民が受講しました

 

。■芸術ってなんだ!?
さて、皆さん「芸術ってなんでしょう?」今回の講座で末延先生は、生物の進化や人類の絵画への好奇心、子どもの絵の発達段階などの側面から、描かないではいられないと云うカタルシス(感情が解放され、気持ちが浄化する)、「表出する」「表現する」という切り口で様々な絵の作例と共に、語って頂きました。原始の時代、眼を持たない古代生物は、心で外界を見て(感じて)いました。人類初期の絵画であるラスコーの壁画は、本当は何を訴えかけているのでしょうか?
講座の中で、「風にも音にも色がある」と云う言葉が、様々な意味を内包しているようで心に残りました。講座を受けて、絵画による芸術とは「内面の表出」だと言えるのかも知れないと思うようになりました。受講した皆さんはどのように感じたのか聞いてみたいですね。

講座の様子

 

■子供の絵から見えてくるもの
子ども達に自由に何を書いても良いということで、絵を描いてもらうと、太陽や山(父親の象徴)、家やチューリップ(母親の象徴)、イヌやアリ(自分の象徴)などがよく登場します。そういう絵をよく観察すると、そこに描かれたモチーフの画面上の位置や向き、そして描かれた色によって、その子の心配や不安そして愛情欲求の強さなどが読み取れることを学びました。その子の状況とよくマッチしている事に驚きました。

子どもの絵から見えるもの

 

■極限の絵画
最後に、死刑囚たちが描いた絵画をスライドで見せていただきました。悲惨な感じの絵画ではないのですが、深層心理に何があるのかを想像しながら見ると、死と対面している人たちの不安や心の叫びが、そのまま表出しているように感じられました。

極限の絵画

 

■以下に市民受講者の感想をご紹介します。
・色々な心理状態を絵を見て推し量る事ができる。もう少し時間があればと思った。久し振りに緊張状態が、自身、もててありがたい。
・絵からどう読みとるか、どう読みとれるか、すごく興味深く聞けました。
・死刑囚の絵を始めて見ました。どの様な思いで描かれたのか思いをはせました。中学生の心の内を吐き出した絵の数々も初めて見ましたがとても良かったです。
・実際の絵を見れてよかった。学校では学べないような事も知れた。表現力のすごさが分かった。
・芸術ってなんだ!?生命の始まりから解き明かしていく語り口にいつのまにか、引きずり込まれていました。

■今回も、仲間(運営ボランティアスタッフ)たちが司会や受付に活躍してくれました。今日も一日お疲れさまでした。(^_-)-☆

司会受付