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大学連携講座―桃山学院大学編― 「転ばぬ先の…生きた法律講座Part2」自分以外の行為による損害賠償責任
「法律講座Part2」受講してきました。
くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2017年07月06日 10時45分|くろまろ塾くろまろ塾運営ボランティア
皆さん、こんにちは!くろまろ塾運営ボランティア広報担当の西岡です。
6月30日開催の桃山学院大学法学部の田中志津子教授の講座を受講してきました。
今回のテーマは、「自分以外の行為による損害賠償責任」です。
認知症の家族が他人に損害を与えてしまったら、その家族はどうなるのでしょうか?
今回取り上げられたのは、皆さんも記憶があるかもしれない、愛知県で起きた認知症で85歳の男性が鉄道の線路内に迷い込んで列車に衝突し事故が発生した件です。
ダイヤが乱れた等として鉄道会社から家族に監督義務者として720万円の損害賠償を求められた事例でした。はたして、本人に責任を問えない認知症の老人が他人に損害を与えてしまった場合、その家族はどこまで責任を問われてしまうのでしょうか?不安になりますよね。
老人と同居の妻、別居の息子、介護補助のため老人の近所に引っ越してきた息子の妻。この状況は、身近にもよくありそうなパターンではないでしょうか。今回取り上げた判例では、高裁では家族に責任あり、最高裁(最三小判H.28.3.1民集40.3.681)では家族に法定の監督義務者としての責任はなしとの結論になるのですが、状況や常況が異なれば違った判決がでるかも知れません。
法律講座は内容自身が難しかったためか、受講者の感想として、
『専門用語が多すぎて理解しにくい所もあった』
『興味のあるテーマなので、もう少し法律的な意義を分り易く話してもらいたかった』
などの感想もありましたが、多くの人からは、
『聞き易かった』
『不明確な点がわかった』
『具体的に楽しい話し方で良かった』
『実態をしっかり捉えて下さったので、難しい内容もしっかりとわかりました』
『具体的に明記されたプリントがあり、大変ややこしい事柄が理解し易かった。とても内容の濃い難しい問題ですが、身近な問題だと思いました』
など、わかり易かったとの感想が大半でした。
また、先生のジェスチャー交じりの軽妙な語り口に、ついついお話に引き込まれてしまった受講者も多かったようです。
『おもしろおかしくユーモアを入れての講義で退屈しなかった』
『具体的な1つの事例を掘り下げて教えて下さったので、大変分り易かったです。先生の話し方もジェスチャーとか当事者のおじいさんのモノマネとかして下さり、難しい内容、法律用語も含まれていましたがわかり易かったです。ありがとうございます』
との感想もありました。
さらに、今回は1判例を深堀して解説いただいた内容になりましたので、アンケートでは
『もっと多くの事例で法律との関係を知りたかった』
『わかり易いお話でした。又、田中先生の講座があれば参加したいと思います。交通事故などの話しを聞きたいと思います』
などの、次回に期待を寄せる意見も多くありました。
今回は、医学用語で「認知症」「アルツハイマー」「見当識障害」「せん妄」、法律用語で「成年後見人」「監督義務者」などの用語やその制度の知識にも触れられ、受講生も大変勉強になったのではないでしょうか。
田中先生有難うございました。m(__)m
最後に、くろまろ塾運営ボランティアの写真もご覧ください。
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