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大学連携講座―桃山学院大学編― 「現代の社会問題について考える」若者のモラルは悪化しているのか?

印刷ページ表示 更新日:2018年6月14日更新
<外部リンク>

大学連携講座-桃山学院大学編-を受講しました。

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2018年06月15日 13時15分 |くろまろ塾くろまろ塾運営ボランティア
皆さまこんにちは。くろまろ塾運営ボランティアの村上です。よろしくお願いします。
今回は、大学連携講座-桃山学院大学編-<現代の社会問題について考える>を受講しました。
講座開催日:6月14日木曜日10時から11時30分(於:キックス3階大会議室)

平野孝典先生
写真は講師の平野孝典先生(桃山学院大学社会学部講師)です。
先生は社会病理学、逸脱論の専門家です。自殺に関しても種々研究されています。

講座は「若者のモラルは悪化しているのか?」と題して、福岡県などの高校生の意識調査データなどに基づいた興味深い講座でした。
その一端をブログにまとめました。ご一読いただければうれしいです。

<最近、問題視される若者のモラル>

マナーのチラシマナーのチラシ2

列車内での大きな荷物の持ち方、狭い通路での「歩きスマホ」などが問題となっています。

<少年による刑法犯の検挙者数は>
検挙者数は下図の通りに年々減っています。
人口10万人当たりの検挙者数;1989年:57.4人、2015年:17.1人
この4半世紀で70%減となっています。

少年による刑法犯の検挙者数の推移のグラフ


<少年による殺人事件の検挙者数>
この25年では、多少の変動はあっても、ほぼ横ばいと見られます。
1997年頃にやや上昇しているのは、経済不況の影響とみられています。

少年による殺人事件の検挙者数の推移のグラフ


何年か前、少年犯罪の凶悪化説が取りざたされましたが、短期的な変化を強調し過ぎたのではないかとも考えられているようです。

<高校生の生活価値観に関する調査>

<規範への同調性の調査>

(1)逸脱への憧れ
福岡県の7つの高校に在籍する高校2年生を対象に「社会のルールを守ら
ないことはかっこういいと思うことがありますか?」と、問い掛けました。

1.よくある 2.たまにある 3.あまりない 4.ほとんどない
の4分類で回答を得ました。 4852名の高校2年生が回答。

逸脱へのあこがれのグラフ
「よくある」、「たまにある」と答えた高校生は、男女合計で
2001年:25.9%、2007年:18.1%、2013年:9.7%。
年々、社会の規範から逸脱してみたいと考える高校生が減少していることがよく示されています。

(2)校則への意識

校則尊守意識の高まり

「校則遵守意識」は年々、高まってきていると思われます。
上記の調査より、現代の高校生は社会規範を守ろうとする傾向を強めているように見られています。

その他、高校のタイプの違いによる調査結果の説明もありましたが、紙面の都合で省略させていただきました。

<感想>
先生の「若者の意識・行動は社会の動向を色濃く反映しています。」という説明には大いに賛同しました。特に、近年の不景気が若者のまじめ化を進めているという見方には感心しました。むしろ逆になるのではと思っていましたが、若者の自立を求める心が、これからの日本の力になってくれることを願いたいです。

<ボランティアの皆さんへ>
受付、司会のボランティアの皆さん、お疲れさまでした。

< 受付の皆さん >

受付の様子


< 司会 >

司会