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呼吸の瞑想法「阿息観」を体験受講しました!

印刷ページ表示 更新日:2020年2月11日更新
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呼吸の瞑想法「阿息観」を体験受講しました!

みなさん、こんにちは!
くろまろ塾運営ボランティアの西岡です。大学連携講座-高野山大学編-を受講しましたので、レポートさせて頂きます。内容は、高野山大学副学長の佐藤隆彦教授による「呼吸の瞑想法”阿息観”について」です。

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さて、仏教を一言で言うと何でしょうか?弘法大師空海は『御請来目録』で「ただ二利にあり」と言われたそうです。二利とは、自利(自分を高める)と利他(他人の苦を救う)この二つを得ようとするのが仏教の目的だと言うのです。そして、仏陀は真理に目覚めた方でしたが、真理に目覚めるためには、瞑想が大切なのだと言う事です。密教の瞑想法には大きく分けて10種類ほどあるそうですが、僧俗共用なものとして「阿字観」「月輪観」「阿息観」があって、今回は入門編として老若男女誰でも出来る「阿息観」について学びました。

「阿息観」とは、息をアの真言と感じる瞑想法のことです。具体的には、背筋を伸ばし、肩の力を抜き、深い呼吸をこころがけ、大地に響いているアの音を感じ体内に取り込み、下腹、胸、口を通って再びアの響きとして息をはきます。そしてこれを続け、いのちの本源であるアの声を唱えて、宇宙と一体となります。(ここでは、座り方や詳細の手順・密教の法印などは省略させて頂きます)

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今回、会場では先生のご指導をいただきながら、100名の受講生が同時に「阿息観」の瞑想を体験しました。初めにはアの声が聞こえていたものが何度かの呼吸の後、音のない「ア」の音になり、そしてそれが会場にあふれました。皆、心に高野山の雲海に包まれていることを想像しながら、呼吸を整え心が静まるのを感じました。静寂で不思議な雰囲気に数分間包まれました。場所が高野山ならなお感慨深かかったかも知れませんね。健康にも良いとの事で、実際に体験してみて、日頃の雑念がうすれ、心身共に良いと感じました、佐藤先生ご指導有難うございました。以下に、他の受講者の感想をご紹介します。

『ストレスの多い中でなかなか難しい、雑念をはらう方法を学ぶ事ができてよかった。』
『瞑想を詳しく知りたいと思っていました。「心を安定させる」という事において実践してみたいです。』
『瞑想の仕方や呼吸の整え方を教わり、たいへん参考になりました。』

連続講座、次回の佐藤先生の講座のテーマは、「真言宗における死と看取り 臨終の瞑想法”阿息観”」です。真言密教では死の瞬間をどのようにして迎えるのかについてお話を伺います。

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最後に、今回もくろまろ塾運営ボランティアの仲間が、受付・資料配布・司会などに活躍してくれました。お疲れさまでした!

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