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第2回 ワンぱっくアドベンチャー (11月8日)
噴火でできた火山豆石の探索!
前日の雨がいつ降り止むのか心配でしたが、一夜明けた市役所前広場の集合時刻には暖かな日差しが降り注いで絶好のトレッキング日和となりました。
今日の目的地は奈良県境の穴虫峠にある屯鶴峯(どんづるぼう)です。1400万年前まで火山活動していたと言われる二上山の火山灰が雨滴の核になって形成された火山豆石は、非常に硬くて密度の高いかたまりで、大きさは小豆粒より小さいものですが、さあ、今日はみんなそんなに小さな火山豆石を見つけることができるでしょうか。
行きのバスの中は30分余りの行程でしたが、紅葉の山の変化を楽しみながらグループ毎に普通のしりとり、変則しりとり遊びをしているうちにダイヤモンドトレール、通称ダイトレの起点に到着。歩いて屯鶴峯に向かいました。
凝灰岩の岩肌に出る一歩手前で、今日の活動を指導してくださる講師の八丈先生から注意点を教わり、いよいよ、地層の折り重なる屯鶴峯に足を踏み入れます。
木々の間を少しくぐると見慣れた景色が一変し、硫黄の煙が立ち込めてもよさそうな岩場が眼前に広がります。
みんなから「え~、ここを登るの~!?」という声が聞かれ、初めはお尻が引けて登り始めていましたが、火山豆石の探し方を教えてもらった後は全員が目を輝かせて探索を始めました。
火山豆石だけでなく、石器時代の道具作りに使った火成岩の黒曜石も見つかるよと聞いてさらに心が弾みます。
一通り石探しを終えてお昼ごはん。
みんなが座れそうな場所を探してグループ毎にお弁当を広げ、全員で「い・た・だ・き・ま・す!」をして、縦に並んだ二上山、葛城山、金剛山を眺めながらお腹を充たしました。
午後からは屯鶴峯の頂上を目指しました。
標高がたったの154mとは思えない絶景を見るためにはナイフリッジ(切り立った尾根)も越えて、まるで日本百名山の一つにチャレンジしているようです。
頂上から眺める景色が自然の雄大さと地球の歴史の深さを感じさせる、そんな素晴らしい経験ができたことと思います。
頂上から下ると少し時間に余裕があったので火山豆石探しを再開。
たくさん集める人、数は少なくても納得のいく形や大きさを求める人、また黒曜石を中心に集める人、それぞれの思いで手にした宝物について、ご家庭に帰られてから話が弾んだでしょうか。
帰りのバスの中で爆睡状態に陥った人もいましたが、全員がケガなく無事に自然体験を終えられたことに感謝します。次回は天野公民館周辺の冬の野山に息づく命を探し、採取した自然物を使ってクラフト作りに挑戦します。
主催:ワンぱっくアドベンチャー実行委員会
協賛:河内長野ガス株式会社