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「かわちながのし」で働くこと ネイル グログラン 杉岡 美奈さん


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印刷ページ表示 更新日:2019年12月2日更新
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ネイル グログラン 杉岡 美奈さん

杉岡さま

 「心に光をさすネイルサロン」を目指し、河内長野市で開業して11年。グログランのオーナー杉岡美奈さんは、高校までずっと河内長野市内の学校に通った生粋の地元っ子。市内を一望できる、河内長野駅から少し高台の、自然あふれる私立高校で青春時代を過ごした。奈良の大学を卒業後は、一般企業の事務職として就職。ハードワークをこなしていた。
 忙しい毎日の「気分転換」として、とあるネイルサロンを訪れた時、たまたまマニキュアを塗ってくれたスタッフの技術に満足できなかった。「お金を払って受けたサービスで、心が満たされなかった。他の人にできることなら、自分も努力すれば必ずできる。時間がかかっても高い技術を身につけたい。」その思いから最初はおけいこ感覚でネイルスクールに通い始めた。
 ちょうどその頃、液体を爪に塗り、ライトを当てて固める新しい「ジェルネイル」と言う技術が出始める。塗って、乾かすのに時間のかかるマニキュアとは違って、ライトを使って硬化させるジェルネイルはキラキラしたストーンをかざったり、色を混ぜたり、アートを施したり…様々なオリジナルの世界が広がる。この技術に夢中になった。「こんなに楽しい世界!どんどん広めなくては!」使命感に燃えた。
 1年でライセンスを取得して開業を考えた時、南船場で店舗を持つ話があがった。せかせかとした都会で働き、毎日慌ただしく、人と時間の流れにただ身をゆだねる作業的なネイルサービスとは少し違う。自分が提供したいのは、丁寧な技術と安らぎの時間。お客様に満足していただくには、都会のスピード感ではできない。友達もたくさんいて、ゆっくりと時の流れる河内長野。地元での開業を決意した。
 グログランの一日は、そうじから始まる。白で統一された清潔感のある店内は、明るい光がこぼれて、隅々まで丁寧に手入れされた室内に足を踏み入れると、心地よいスタッフの笑顔があふれる。毎日のミーティングや日々の会話から、スタッフひとりひとりにオーナーのおもてなしの気持ちが伝わり、どのスタッフと会話しても、不思議と落ち着いた空気に包まれる。
 若いスタッフがお客様に「彼女でなければ」と言われることが本当にうれしい。AIにはとってかわれない、こだわりの接客と技術を提供する上質のサロン。これを維持するために、スタッフや店舗を増やして大きくするよりも、「ここにしかない」オンリーワンを選んだ。 
 スタッフの子どもたちと生活を共にすることはできない。でも子育てに協力した働き方で、共に育てることはできる。杉岡オーナーは小学校の年間スケジュールに合わせて、サロンのシフトを組み、お客様と次回の予約を確認する。そしてそのオーナーの心遣いが子育て真っ最中のスタッフの信頼を厚くし、若いスタッフのスキルを上げている。
 数年前からネイルと福祉の密接な関係に興味を持った。障がい者の方や認知症を発症した高齢者の方の爪を整えると、不思議とモチベーションが上がることがわかってきた。
ネイルサロンは特別な場所ではなく、毎日を楽しむおしゃれのひとつ。全ての人にこのおしゃれの楽しさを感じてもらいたい。
 開業して11年。お客様に信頼されるスタッフも育ってきた。さらに、これからは、様々な福祉施設やパラリンピック関係のオファーなどでも忙しくなりそうだ。