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「桐塑人形(立児)を作ろう!」を実施しました
第1回(2月16日)
最初に、人間国宝 秋山信子氏から御所人形の歴史についてお話しいただきました。
「わが子の健やかな成長を願う人々の祈りがこめられているので、上手に作ろうとは思わず、愛情を込めて楽しんで作っていただけたら。」とお話しいただきました。
また、お話のあとは、受講者の作業の様子を、優しく見守られ、秋山先生と直接お話しでき、感動される方もいらっしゃいました。
4回にわたりお世話になる講師の方々のご紹介の後、講師の小西朋子氏から準備いただいた材料や今日の工程についてご説明いただきました。
さっそく作業にかかり、1回目の今回は、頭と胴を中心に作業しました。カッターナイフで頭の形を作ってから、桐塑をつけていきました。
第1回終了後、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予定していた第2回(2月23日)、第3回(3月1日)、第4回(3月8日)が中止となりました。
第2回以降は、マスク着用・換気の徹底・ソーシャルディスタンスの確保など、新型コロナウイルス感染防止策を講じた上で、令和2年度加賀田公民館主催事業として実施しました。
第2回(6月28日)
サンドペーパーで磨いた後、胡粉を塗り、乾かす作業を、繰り返しました。
それぞれが用意した思い入れのある生地で着物を縫っていきました。
第2回講座終了後、講師の方々が受講者の作品を持ち帰り、仕上げの3回目の胡粉を塗ってきてくださることになりました。
第3回(7月5日)
サンドペーパーをかけた後、数回にわけて、糊を塗り典具帖紙を貼る作業を、慎重に行っていきました。また、貼った後は、丁寧に皺をのばしていきました。
着物も少しづつ完成に近づいてきました。
第4回(7月12日)
最初に、講師の小西朋子先生から、今日の工程について、ご説明いただき、身体の全体にドーサをかけていきました。
「世界にひとつだけのお顔を描いてください。」との講師の言葉に、緊張の面持ちで各自、筆を入れ、顔を描きました。
腕の針金に綿を巻き、その上に和紙を貼っていきました。出来上がった腕をキリを使ってお人形につけていきます。
髪をフエキ糊で貼り付け、整えます。
講師の方々の温かく熱心なご指導、ご支援のおかげで、それぞれの愛情を込めた作品が出来上がりました。
補習(7月19日)
時間の都合で、「最後の仕上げはご自宅で。」ということでしたが、講師の方からの申し出があり、確認・修正のため、補習をしてくださることになりました。
おかげさまで、さらに素晴らしい作品が出来上がり、受講者一同、とても喜んでいました。
参加者の感想(一部抜粋)
・3回目の応募で講座に参加でき、うれしく思っています。講師の方々もとてもよく導いてくださり、本当に至れり尽くせりの感があり、ぜひ大勢の方に、河内長野の誇れる講座として参加してほしいです。内容充実の感を持ちました。
・初めての参加でお顔の作りが難しかったですが、着物の制作は大変楽しく、出来上がるのを楽しみにしながら、素敵なお人形になりました。やさしくご指導いただき、ありがとうございました。
・今年は自分自身チャレンジの年にしようと思い、人形づくりに参加させていただきました。なにせ、着物を縫うのも初めての事でしたが、先生方が優しく丁寧に教えてくださったので、なんとか形になったような感じです。コロナで中断し、続けられるか心配しましたが、皆様のご配慮で仕上げることができ、本当にありがとうございました。
・秋山信子さんにお会いできてお話を聴かせていただき、感激しました。
・初めて人形作りに参加しましたが、思ったより難しくあきらめかけましたが、3人の先生方の親切で丁寧な指導のおかげで何とかなりました。感謝の気持ちでいっぱいです。
・初めての桐塑の御所人形作りに参加し、直方体の桐の素材から彫塑によって表情をつけ、立児人形ができるまでの過程を丁寧に教えてもらえて楽しい講座でした。講師の先生方の準備は大変だったと思い、感謝しています。
・新型コロナウイルスのため、中断したけど、再開していただき、人形を完成させることができ、本当にありがとうございました。