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梨の袋掛け体験会~農福事例の紹介~

印刷ページ表示 更新日:2025年9月29日更新
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体験を通して、農業の世界を知る

~農福連携で広がる地域のつながり~
 5月某日に市内農家の木下さんの梨園に、 18歳以上の障がいのある方を対象とした自立訓練(生活訓練)を行う福祉事業所の「海狸(かいり)」の利用者の皆さんが訪れ、梨の袋掛け作業を体験しました。これは、市が推進する「農福連携(農業と福祉の連携)」へ繋がる取り組みの1つで、農業の現場を体験することを通して、障がいのある方の社会参加と地域農業の担い手支援を目指します。

ふくろがけ

~はじめての農業体験を通じて、一歩ずつ前へ~ 
 この日、参加した利用者の皆さんは、はじめは少し緊張した面持ちで説明を聞いていましたが、木下さんの「まずはやってみることが大事」という言葉に励まされながら、早速作業を開始。梨の袋掛けは、果実が病害虫や日焼けなどの被害を受けず、見た目も美しく育つように、ひとつひとつの実に紙袋をかけていく繊細な作業です。

 体験中は、まるで梨に語りかけるように「おおきくなってね」と優しく声をかけながら作業をする人、事業所の支援員さんと一緒に手順を確認しながら丁寧に作業を進める人、自ら進んで「袋を配ります」と言って仲間をサポートする人など、さまざまな姿が見られました。それぞれが自分のペースで作業に取り組み、真剣な表情が梨園に広がりました。

~ 「やってみる」から広がる可能性​~
 木下さんは、作業の様子を見ながら「合う合わないがあるやろから、合うと感じた人とこれから一緒に育てていけたら嬉しいね。自分たちが手掛けた梨が、誰かの手に渡るまでぜひ見届けてほしい」とお話されていました。

 参加者の一人に感想を聞くと、「難しいね」と少し戸惑いながらも、梨に触れ、農作業に関わった経験にうれしさがにじんでいました。


​ 体験の終盤、オレンジ色の袋に包まれた梨が梨園の一面にずらりと並ぶ様子を見て、木下さんは「短い時間で、こんなにも多くの袋をかけてもらえて驚いた。」と笑顔で話していました。

真剣な様子 ふくろ 様子4 様子6

~新たな繋がりを活かして~
 河内長野市ではこれからも、農業者のみなさんや、福祉事業関係者のみなさんと連携しながら「人と人」「農と福祉」「地域と未来」をつなぐ農福連携の取り組みを進めていきます。

 

農・福・商 ~「育てる」「届ける」まで繋ぐ~

梨の販売 梨の写真

 ※南河内スマイルフェスタで、袋掛けに携わった梨を販売

 9月になり厳しい気候を乗り越え、5月に袋掛けをした梨が見事に実り、丸々と大きく育ちました。農家の木下さんは、「作業だけでなく、自分たちが関わった梨を“人に届ける”ところまで体験してもらえたら」との想いを持たれており、市でもその想いを形にできないかと検討を進めてきました。そこで福祉事業所「海狸(かいり)」と協議し、地域イベント「南河内スマイルフェスタ」での梨の販売出店が実現しました。

 当日、利用者の皆さんは、自分たちの手で育てた梨を来場者へ笑顔で販売。梨が売れると「ありがとうございました!」と嬉しそうな声があがりました。持参した梨はすべて完売。会場には達成感と喜びの空気が広がっていました。

ポスター 販売

 木下さんは、「袋掛けだけでも貴重な体験だけど、販売まで一緒にできたのは大きな意味があった。自分自身も多くのことを学ばせてもらった」と話します。そして、「課題もたくさんあるけれど、やってみて初めて見えることもある。これからも自分なりの形で農福連携を続けていきたい」と前向きに話されていまいました。

 今回の取り組みは、福祉事業所にとっては社会参加の場の創出であり、農家にとっては新たな販路や人とのつながりを築く機会ともなりました。こうした「農・福・商」の連携は、関わる人に新しい可能性をもたらし、地域全体に温かな循環を生み出しています。

 

まずはご相談ください

 農福連携に取り組んでみようかな?

 どんなことを一緒にできるかな?
 など、農福連携に関する農業者からのご相談をお受けします。相談いただくことも、農福への1歩につながります。まずはお気軽にご相談ください。

 〇農福連携について

 


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