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市長 島田智明
あけましておめでとうございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
令和になって初めての新年を迎える中、市民のみなさんには日ごろから多くのご支援、ご協力をいただき、心よりお礼申し上げます。市長に就任して4年目を迎えますが、引き続き、市民のみなさんとともに、新たな課題に取り組んでまいります。
さて、昨年の明るい話題として、観心寺と金剛寺を軸とした「中世に出逢えるまち」のストーリーが日本遺産に認定されるとともに、金剛寺、摩尼院(まにいん)の建造物群が新たに国の重要文化財に指定されるなど、本市の豊かな歴史文化遺産が高く評価されました。
また、スマートフォンに対応した市ホームページのリニューアル、近年全国で被害が甚大化している土砂災害や浸水被害を想定したハザードマップの改訂、公共交通の利用促進と高齢者の外出支援を目的とした「お出かけチケット」の拡充など、必要性の高い施策を実施しました。
さらに、グローバル人材育成をめざした「こどもえいご村」や「英語村フェスタ」の開催、中学3年生の英検受験の補助、中学校に続いて小学校普通教室へのエアコンの整備など、教育環境を充実する施策を実現しました。
一方で、市の組織機構について、課題への対応と施策の推進をさらに進めるため再編を行うとともに、福祉関係課を庁舎1階に集約するなど、市民サービスの向上に努めました。
本年も引き続き、人々に選ばれるまちづくりを推進するため、資源を活かして工夫を重ね、新たな価値を創造するまち「スマートシティ」の実現をめざします。
本市では高齢化率が35パーセントを超えようとしています。そのため、子どもから高齢者まで健やかで幸せに暮らせるようなまちづくりを推進します。
特に、少子化に対応するため、子育て支援の充実・魅力ある教育環境に努めます。そこで、新年の始まりにあたり、今年の主な取り組みを「スマートシティ」の3つの柱に沿って紹介します。
市内のコンビニエンスストアにAEDを配備するとともに、大阪南医療センターを核とした保健医療機能の集約を行い、健康医療拠点を形成しながら医療体制の充実を図ります。
また、府が展開する健活マイレージ「アスマイル」に本市独自でポイントを上乗せすることにより、市民のみなさんの健康増進に向けた取り組みを推進します。
さらに、安全・安心なまちづくりの一環として、後期高齢者向けに運転免許証自主返納を支援する事業を実施します。同時に、南花台地区では、昨年、AI予約システムを用いた住民主体の移動支援(上写真)が始まり、今年は自動運転の実証実験に着手するなど、他地区にも広げることができる移動支援モデルを構築します。
転入を促進する事業として、親子近居同居促進マイホーム取得補助制度に代わり、内容を充実した新たな制度を構築します。また、子どもたちがネイティブスピーカーの指導で英語を習得できる場を定期的に設け、英語村構想の充実を図ります。
昨年認定された日本遺産を最大限活用する事業を展開するとともに、新たな日本遺産「女人高野(にょにんこうや)」の認定をめざします。また、57市区町村が参加する「楠公(なんこう)さん」大河ドラマ誘致協議会で機運を高め、楠木正成(まさしげ)・正行(まさつら)親子を描く大河ドラマの実現を推進し、観光振興につなげます。
さらに、道の駅「奥河内くろまろの郷」の「重点道の駅」登録に向けて、ドッグランの開設やサイクリング拠点とした機能強化、学問に長けた高向玄理(たかむこのくろまろ)にあやかった願い札を掛ける場所の設置など、交流人口の増加を図ります。
その他、毎年2月に実施していた河内長野シティマラソンを見直し、市外からの参加者を促進するようなスポーツツーリズムを意識した大会とします。
市民総合窓口の設置と窓口業務のアウトソーシング(外部委託)を1月から段階的に導入し、市民サービスの向上と効果性・効率性を追求する事務事業を実施します。
また、ふるさと納税やネーミングライツなどの歳入確保や、公共施設の再配置を進め、持続可能な行財政運営を継続します。さらに、行政として商工業の発展を支援するべく、産業用地の整備に向けた検討を進めるとともに、本市へのアクセス利便性を向上させる大阪南部高速道路(大南高)や堺アクセス道路などの実現をめざします。
結びに、市民のみなさんにとりまして、希望に満ちあふれたよりよい一年になりますよう祈念しまして、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。