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広報紙掲載手話コラム~手話で語ろう~(9)

印刷ページ表示 更新日:2024年5月27日更新
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広報紙掲載手話コラム ~手話で語ろう~(9)

「手話で表現豊かに」(令和6年6月号掲載)

「手話で表現豊かに」
 上西さん
 ※ろう者= 聴覚に障がいのある人のうち、手話を意思疎通の手段として用いる人

  私は香川県の出身で、うどんがおいしくて大好きです。3歳の時に高熱が原因で聴力を失い、幼稚部から小学校6年生まで、香川県のろう学校(現在の聴覚支援学校)へ学校の寄宿舎から通いました。
 当時は手話が禁止されていたため、幼稚部から高等部までの間、学校で口話中心の教育を受けましたが、耳が聞こえにくいので正しい発音が覚えにくく、社会に出てからはコミュニケーションがとれなくて悔しい経験もしました。
 耳が聞こえなくて不便なのは、生活に必要な音が聞こえないことです。後ろから車が来ても気づきませんし、災害時の避難放送も聞こえません。
 しかし、知ってほしいことは、聞こえない人は言葉を話せないわけではないということす。学校で先生は手話を使ったり口話で授業をし、一般の学校と同じ教科書を使用して同じ内容を学ぶことで、耳が聞こえる子ども達と同じように夢を持って頑張って勉強し、夢を叶えている人もいます。
 みなさんは今まで耳の聞こえない人とお話したことがありますか?話しかけても聞こえないので、「紙に書く」「身振り」などで伝えようとするかもしれません。それを見て、私たちも聞こえる人にわかってもらえるよう色々工夫して伝えようとします。少しでもいいので、手話を織り交ぜて伝えようとしてくれるととても嬉しいです。
 手話はろう者の大切な言葉です。ろう者の強い願いに支えられ、大切に受け継がれてきました。また、手話は手の形だけで話すものではなく、手に豊かな感情を込め、表情や体の動きも
使って表現します。みなさんにも、ろう者や手話のことを多く知ってもらい、ぜひ、手話を覚えて欲しいと思います。