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広報紙掲載手話コラム~手話で語ろう~(6)

印刷ページ表示 更新日:2022年6月16日更新
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広報紙掲載手話コラム ~手話で語ろう~(6)

「手話を守りたい」(令和5年6月号掲載)

「手話を守りたい」
 清家さん
 ※ろう者= 聴覚に障がいのある人のうち、手話を意思疎通の手段として用いる人

 私は、生後まもない頃に、黄疸や高熱が出たことで耳が聞こえなくなったと聞いていますが、その頃のことはあまり覚えていません。
 聴覚支援学校に幼稚部から15年間通い、口話(相手の話す内容を口の動きで読み取る方法)やキュ―ドスピーチ(口の形と手の形を使って会話する方法)を勉強しました。特に幼稚部の頃、電車、バスで通学しながら、建物の看板や広告をて「これはどう読むの?これは何と言うの?」と、付き添ってくれている母に質問しながら繰り返し勉強しました。指導してくださった先生や母には感謝しています。
 言葉の差を感じたのは、近所の子どもと当時流行していたウルトラマンなどのヒーロー系のテレビ番組の話題になった時でした。セリフが分からないことで主人公や使っている道具の名前も知らなかったため、みんなについていくことができなかった悔しさは、今でもはっきりと覚えています。
 小学部の高学年以降は、授業以外にみんなと手話や筆談で会話をしたりするようになり、他の人と会話をするのが楽しくなってきました。手話ができなくても、筆談や身振りを交えて会話をすることで通じ合えたら楽しくなるだろうし、手話で会話をしてみようというきっかけにもなると思います。
 今は、音声を文字に変換してくれるスマートフォンなどのアプリがあったり、様々な便利な機能をもった物が増えてきましたが、私たち(ろう者)にとって「手話」は大事な言葉であり必要なものであるため、これからも「手話」を守ってい
きたいと思っています。市内の病院、お店、駅などで働くみなさん、そして、市民のみなさんも、「手話」を難しいと思わず少しだけでも手話を覚えてもらえると嬉しいです。