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広報紙掲載手話コラム~手話で語ろう~(14)
広報紙掲載手話コラム ~手話で語ろう~(14)
「手話は大切なことば」(令和8年6月号掲載)
「誰もが安心して暮らせる街へ」
加地さん
※ろう者= 聴覚に障がいのある人のうち、手話を意思疎通の手段として用いる人
私は堺市出身で、2歳のころから高校までろう学校に通いました。当時は手話の使用が制限されており、口話訓練が中心でした。耳が聞こえないので正しい発音を覚えにくく、先生の話も十分に理解できずに苦労することもありました。その後、ろう教育は大きく変化し、現在では先生も手話を用いて指導されるようになりました。また、補聴器の性能向上も相まって、若いろう者の中には手話だけではなく口話によるコミュニケーションが上達している方も増えてきています。
高校卒業後は一般企業に就職しました。職場では聞こえる人が多い中、筆談や、ゆっくりと口を動かして話すなど、様々な工夫によりコミュニケーションを図ってくださいました。また、会社のゴルフコンペや海外研修にも参加する機会があり 、大変貴重な経験となりました。週末には会社で手話教室を開催していただくこともあり、同期入社の職員も熱心に手話を学んでくださいました。これまで多くの方の理解に支えられてきたことに、深く感謝しています。
ろう者は電話が使えないため、会社へ連絡する際、以前までは家族に依頼しなければいけませんでした。しかし、スマートフォンの普及に加え、ろう者向けの電話リレーサービスに代表される手話対応ビデオチャットサービスが
広がりつつあります。お店、会社、病院などへ手話による問い合わせや予約が可能となり、少しずつ手話が使いやすい環境が整備されてきていると感じています。まだまだ不便を感じる場面もありますが、今後、さらにろう者の不便が解消されていくよう期待しています。
手話ができなくても、身振りや筆談などでコミュニケーションを図っていただけると、大変嬉しく思います。これからも、誰もが安心して暮らせる社会の実現を願っています。
★覚えておきたい簡単な手話
手話:両人差し指を立てて横向きにし、胸の前でぐるぐる回転させる
