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岩湧の森のナラ枯れ対策の結果について
平成30年1月~7月にかけて、すぎこだちの道及びきゅうざかの道沿いのナラ枯れ被害木について対策を実施しました。ナラ枯れは、カシノナガキクイムシが媒介する「ナラ菌」によってナラ類、シイ・カシ類に起こる伝染病です。今回の対策方法は、被害木に濡れタオルとビニールシートを巻きつけ、新たなカシナガノキクイムシの被害木への侵入、侵入したカシノナガキクイムシの脱出防止及び出戻りによる被害を防ぐという内容です。対策の結果は以下のとおりです。
平成30年7月
幼虫が押し出した木くず(フラス)が出ています
濡れたタオルとビニールシートによる駆除の様子
タオルに付いたカシノナガキクイムシの成虫
カシノナガキクイムシ(メス)の拡大写真
【 結果 】
1.木に巻いていた濡れタオル及びビニールシートを回収したところ、タオルに生きたカシノナガキクイムシの成虫が見つかりました。
2.対策していた木の周辺を確認したところ、他にも被害木が見つかりました。
3.被害木について、枯れている等異常は見受けられませんでした。
【 考察 】
1.について、木からタオルに成虫が出てきていたことから、成虫の脱出防止及び出戻りによる被害は一定防ぐことができたと考えられます。
2.について、他の被害木については、対策中の木を避けて新たに侵入した、もしくは対策用のタオル及びシートが破損しているときに対策中の木から移った可能性が考えられます。
3.について、対策により被害の増大を防いだ、もしくは木自体がカシナガ抵抗木となり枯れなくなった等の理由が考えられます。
【 今後について 】
2.のとおり、今後も被害増大の可能性もあることから、国や大阪府のナラ枯れに対する動向を見ながら、市としても動きを検討していきます。また、倒れる可能性のある危険木がある場合も対応を検討していきます。
河内長野市 農林課