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自治会をもっとスマートに~地域活動のデジタル化~
地域のデジタル化を進めてみませんか?
社会のデジタル化が急速に進む中、自治会等の地域活動でもデジタル技術の活用が注目されています。情報共有手段の効率化を図るとともに、新たなサービスや価値を地域住民が受けられるようになる可能性も広がります。自治会が抱える「役員負担」や「なり手不足」といった課題に対しても、デジタル技術の活用は有効な解決策のひとつです。持続可能な地域活動を実現するために、無理のない範囲から少しずつ取り組んでみましょう。
地域活動において特にデジタル技術が役立つ点として、「運営や活動の効率化」「情報の周知や発信」の2点があげられます。たとえば、役員同士の連絡一つをとっても、電話や紙のお知らせでは時間も手間もかかってしまいます。メールやSNS等のコミュニケーションツールを使えば、いつでもどこでもスムーズに情報交換ができます。「できることから」「はじめやすいところから」少しずつデジタル化を進めてみませんか。
特に、自治会の運営で大きな負担となっている業務のひとつが「回覧板の配布」です。資料の仕分けや配布に時間と手間がかかるうえ、回し始めてから全世帯が確認し終えるまで時間がかかることが主な理由です。これまで、自治会から「お知らせ」を回す方法として、長らく回覧板が利用されてきましたが、近年は共働き世帯の増加により、昼間は留守の家庭も多くなっています。電子回覧板を取り入れることで、いつでもどこでも情報の発信・共有ができるようになり、地域として活用を広めることで、負担軽減につながることが期待されます。
1.まずは地域にとって最適なデジタル技術を見つけよう!
デジタル技術と一言でいっても、さまざまなシステムが存在し、使える機能や特徴はそれぞれ異なるため、地域にとって最適なものはどれなのか、しっかりと見極める必要があります。選ぶ際には、目的にあったものなのか、簡単な操作でできるのか、セキュリティは確保されているのか、費用面などで継続して利用できるのかというポイントを考慮して、地域にあったデジタル化を進めていきましょう。特に「継続性」は大切な視点です。多くの自治会では、役員が1~2年ごとに交代するため、担当者が変わっても使い続けられる体制づくりが必要です。地域の課題や現状を共有しながら、「自分たちの地域にとって、どんなデジタル化が最適なのか」を話し合ってみましょう。
2.デジタル化を進めるためのステップ!
使用するデジタル技術が決まったら、以下のステップを参考に地域全体で活用を目指しましょう。
ステップ1 |
周知 |
利用してもらうためにはまずは知ってもらうことが必要です。チラシや掲示板を活用して会員へ「こんなに便利なツールがあるよ」とお知らせしましょう。 |
ステップ2 |
情報発信 |
知ってもらったら次は、使ってもらうためのステップです。便利に感じてもらったり、デジタル化をしてよかったと思ってもらえるような情報(行事カレンダーなど)、楽しい情報(活動紹介など)を載せて、どんどん活用してもらいましょう。 |
ステップ3 |
サポート |
地域にはデジタルに不慣れな方もいらっしゃいます。マニュアルを配布したり、説明会を開くことで、使ってもらえる人を増やしていきましょう。 |
3.自治会向け地域交流アプリ「いちのいち」の導入支援について
河内長野市では地域活動を担う自治会の負担軽減等を図るため、自治会向け機能をもつアプリの1つである「いちのいち」の導入支援を令和5年度より行っています。このアプリの導入により、お持ちのスマートフォンで、自治会内の回覧や自治会活動の連絡・案内ができるようになるなど、自治会活動における負担軽減が図られます。「いちのいち」の導入を検討されている団体は、市民窓口課 自治振興グループ(市役所5階)までご相談ください。
「いちのいち」について
小田急電鉄株式会社が提供するアプリ。令和5年度、総務省(国)が実施した「自治会等における地域活動のデジタル化実証事業」に採択されました。河内長野市も総務省の事業に参加し、同社と連携して導入を進めています。
自治会・町内会専用SNS「いちのいち」<外部リンク>(小田急電鉄株式会社 提供)
Q アプリ「いちのいち」でなにができるの?
A 電子回覧板による効率的な情報共有や事務の簡素化につながります。また、サークルや部会ごとの組織単位でのコミュニケーションをとることができます。
「いちのいち」では各地域の自治会専用ページが作成され、その地域に特化した情報共有や地域内のコミュニケーションをとることができます。回覧板を電子化することで、現在紙で実施しているものとは異なり、場所や時間に関係なく、手持ちのスマートフォン等でいつでも情報の発信や確認ができるようになります。
また、電子回覧板機能での自治会の情報発信だけでなく、自治会内・会員間でのスピーディーかつ双方向の対話をすることができます。また、災害時の情報発信や避難状況の登録機能も搭載しており、緊急時にも活用できます。
「いちのいち」導入済みの自治会
以下の自治会においては、すでにアプリ「いちのいち」を導入し活用されています。該当自治会の会員で「いちのいち」への登録がお済みでない方は、ぜひ登録をご検討ください。
木戸本郷自治会、鳴尾自治会、千代田石坂自治会、喜多町会、東片添町会、南花台自治会、楠翠台自治会、楠台自治会、北青葉52自治会、美加の台東自治会
【アプリの導入状況等は地域によって異なりますので、直接自治会へお問い合わせください。】