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基本構想(素案)読み上げ用ページ(第2章)

印刷ページ表示 更新日:2018年10月11日更新
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第2章 まちづくりの理念と目標

1.まちづくりの理念

これまでの地域資源の集積の維持・活用、すなわち「地域資源の循環」を中心に、質的な充実を目指していくという方向のもと、まちづくりの理念を次の3点とします。

(1)「調和と共生のまちづくり」

  • 本市では、これまでも、豊かな緑や歴史・文化資産に囲まれた良好な生活環境づくりをまちづくりの目標としてきました。市民の多くも、これらの環境によってもたらされる、澄んだ空気、美しい水をはじめとする潤いや、歴史や伝統の奥深さを感じることのできるまちなみが本市の最大の魅力の一つであると感じています。
  • 保水機能を持つ森林は、おいしい水の供給源としての役割や洪水による災害を軽減する役割を果たすなど、本市の生活環境は、自然環境との共生に裏打ちされてこそ成立するといえます。
  • 一方で、良好な自然や歴史・文化環境は、人々の維持に向けた活動によって保全され成り立つことから、「自然との調和・共生」は、人びとがまちづくりに参加し、意識を共有していくうえでも非常に重要です。
  • 日常生活においても、異なる価値観や生き方を持った人々、男と女、外国人と日本人、障害者と健常者、大人と子ども、高齢者と現役世代、本市以外の地域や人など、お互いの人権を尊重しながら、より広範な形での「共生」が求められています。

(2)「元気なまちづくり」

  • 人口減少や少子高齢化、不透明な経済情勢、財政の悪化など、まちづくりを取り巻く環境の変化に対応し、引き続き本市の活力を維持・増進していくことが必要となっています。
  • 厳しい環境の中で本市が発展するには、市民と事業者が主体的にまちづくりに参加し、人と人との交流の活発化や、地域資源の循環を積極的に推進することなどにより、まちの「元気力」を向上させることが求められています。

(3)「協働のまちづくり」

  • 市民のニーズは今後ますます多様化していく中で、行政が提供する画一的なサービスだけでは、市民の多様なニーズに十分対応できない場面が多くなっていきます。
  • 高齢化の進展や人口移動によって、これまで本市の貴重な自然や自治の仕組みを支えてきた人々が減少することとなり、世代交代や新たな人材の発掘が必要となっています。
  • これらに対応するには、市民、事業者と行政が「協働」し、「地域自ら考え実行する」自律的なまちづくりが求められます。

2.都市の将来像とまちづくりの目標

上記の3つの理念は、まちづくりのさまざまな分野を横断する総合的な目標です。
しかし、まちづくりを効率的に行っていくためには、関連性の強い政策分野ごとに具体的な取り組みを進めていく必要があるため、第4次総合計画では、3つの理念を具体化するため、「都市の将来像」とその将来像をさらに具体化した5つの「まちづくりの目標」を設定し、それぞれについて体系的な施策、事業を構築していくものとします。

(1)都市の将来像

(仮案1)緑と潤いの遊学文化都市 河内長野
(仮案2)みんなで創る 緑とうるおいの安全・安心・元気都市 河内長野
(仮案3)自然と歴史が響きあう 活力元気都市 河内長野

(2)まちづくりの目標

1)環境調和都市

  • より潤いのある市民生活を実現するために、豊かな緑や自然環境を保全するとともに、快適な環境を創出します。
  • 資源循環や環境負荷の低減を一層強化するとともに、自然との触れ合いを通して、市民のライフスタイルが環境への配慮に基づくものとなるようなまちづくりを進めます。

基本目標

  1. 良好な環境の保全と創出
  2. 環境負荷の低減

2)共生共感都市

  • 地域において一人ひとりが安心して生き生きと生活していくために、支え合い、助け合う中で元気で生きがいをもって暮らすことができる仕組みを構築します。
  • 地域が一体となった福祉の仕組みを推進し、お互いが健康で心が通いあう地域福祉の充実をめざします。
  • すべての市民が人権を尊重し、より豊かな生活が過ごせるようなまちづくりを進めます。

基本目標

  1. 地域福祉の充実
  2. 健康づくりの推進
  3. 人権の尊重

3)元気創造都市

  • 一人ひとりが生きがいをもって行う元気な活動をまちづくりの原動力としながら、その活動を地域の元気に結びつけ、市全体を元気にします。
  • 特に、子ども達が元気に育つことは、成長過程において周囲に活力を与えるとともに、本市の将来への希望へとつながっていくため、次代を担う人づくりを進めます。
  • 恵まれた自然や歴史・文化環境、人的資源を活かした地域ぐるみの子育てを行い、元気で未来への希望を持った子どもを育みます。
  • 今後、退職により市内で過ごす時間の増大が見込まれる団塊の世代をはじめ、若者や女性など、市民のだれもが活躍できる機会の提供に努めます。
  • 本市の貴重な自然や歴史・文化資源がまちの元気に結びつくように、農業、林業、商業、工業、観光などの産業間の融合、連携を促進した産業活性化策に取り組むとともに、コミュニティビジネス(注22)への支援などを通じて、地域レベルでの活性化と生活の質の向上をめざします。

基本目標

  1. 生きがいづくりの充実
  2. 次代を担う人づくり
  3. 産業の活性化

4)安全安心都市

  • 今後予想される災害や、高齢者をはじめとした災害弱者などに対応したまちづくりを進め、市民が安全で安心した暮らしを営める環境を確立します。
  • 特に、自らの移動手段を持たない高齢者、子ども、障害者などにとっても、生き生きと活発な市民生活が送れるよう、移動手段の確保や安心して歩くことのできる環境づくりに努めます。
  • 都市基盤整備においては、地域の暮らしやすさを支えるよう質的な充実をめざします。

基本目標

  1. 日常生活における安全安心の確保
  2. 非常時への対応
  3. 都市基盤の充実

5)自律協働都市

  • 一人ひとりの思いが理解、共感され、施策に反映される多様なチャンネル(仕組み)を構築するとともに、行政情報の提供と共有によるまちづくりに関する情報交流を充実します。
  • 行政は、市民との協働、市民同士の協働を促進するコーディネーター(注23)と位置づけ、市民と行政が対等な立場での協働のまちづくりのためのルールや仕組みを整えます。
  • 引き続き、財政悪化や生産年齢人口の減少など、厳しい中でも自己改革を進め、行政改革、財政の健全化に取り組みます。
  • ごみ処理や小児救急、観光など広域行政の実績を踏まえ、他市町村、他地域との連携を強化し、地域資源の循環につながる、より効率的で効果的な広域行政を展開します。

基本目標

  1. 協働の仕組みづくり
  2. 行財政改革
  3. 広域連携