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上原・美加の台里山再生プロジェクト
平成26年度から、上原都市環境緑地の整備を、市内で活動する公益活動団体(NPO法人森林ボランティアトモロス)との協働で進めます。
また、平成28年度からは、美加の台第10緑地の整備を新たに開始いたしました。
取り組みの概要
上原都市環境緑地は、都市環境の向上や自然環境の保全を目的とした緑地帯です。しかし、十分な整備を行うことができず、侵入竹や雑木が繁茂しているほか、周辺の宅地開発も進んでおり、良好な緑地環境の整備が必要となっています。
このため、河内長野市内で森林保全活動に取り組んでいるNPO法人森林ボランティアトモロスと市内公園緑地の指定管理者である公益財団法人河内長野市公園緑化協会、土地所有者である河内長野市(所管:都市づくり部公園河川課)が「上原里山再生プロジェクト」を設立し、同緑地の整備・保全を進めることとなりました。
また、平成28年度からは新たに、上記三団体により「美加の台里山再生プロジェクト」を設立し、上原都市環境緑地に加え、樹木が繁茂し、良好な緑地環境が損なわれている美加の台第10緑地の整備・保全を併せて進めることとなりました。
なお、この取り組みでは、森林所有者や地域住民などが協力し、森林の有する多面的機能を発揮させるための保全活動などへの取り組みを支援するため、林野庁が平成25年度から実施している「森林・山村多面的機能発揮対策交付金制度」を活用します。
森林・山村多面的機能発揮対策交付金制度について(大阪さともり地域協議会ホームページ)<外部リンク>
活動組織
上原里山再生プロジェクト・美加の台里山再生プロジェクト
(NPO法人森林ボランティアトモロス、公益財団法人河内長野市公園緑化協会、河内長野市)
NPO法人森林ボランティアトモロス<外部リンク>
公益財団法人河内長野市公園緑化協会<外部リンク>
上原里山再生プロジェクト
プロジェクトでは、土地所有者である河内長野市との間で、森林・山村多面的機能発揮対策交付金制度の実施にかかる協定を締結しました。
その後、プロジェクトで理事会を開催し、今後3年間にわたる緑地整備の方針や平成26年度の作業内容などについて話し合いました。
緑地の現地調査(平成26年度)
平成26年7月23日と8月9日、現地の状況調査を実施しました。
調査では、50メートルごとに目印をなる杭を打ちながら、樹木の植生や竹の繁茂状況などを確認しました。
緑地整備作業(平成26年度)
平成26年8月23日から、緑地の整備作業を始めました。
事業初年度となる平成26年度は、平成27年1月11日までの計8日間現地に入り、枯竹や雑木の整理のほか、作業をスムーズに進めるための作業路スペースの整備などを行いました。
里山保全に関する講座の開催(平成26年度)
平成27年1月17日、上原里山再生プロジェクト組織員に対する研修会を兼ねた講座「里山を守り育てる」をキックスで開催しました。
講座では、大阪府農業大学校講師の伊藤孝美氏から「里山と竹林」について、大阪府立環境農林水産総合研究所みどり環境グループの小林徹哉氏から「ナラ枯れ被害の現状とその対策」についてご講演いただき、里山を保全することの大切さや課題などについて学びました。
吹田千里緑地第4区竹林整備地の視察(平成26年度)
1月28日、交付金制度を活用して吹田千里緑地第4区(吹田市)の竹林を整備している「NPO法人吹田みどりの会」のもとを訪れ、竹林整備に関する意見交換と現地視察を行いました。
同法人が整備している緑地は、上原都市環境緑地と立地や形状などがよく似ており、伐採した竹の整理方法や里山再生の方法などを学びました。また、今後の活動に向けた意見交換や情報共有なども行いました。
整備啓発看板の設置(平成26年度)
2月27日、上原都市環境緑地の整備区域内6か所に、上原里山再生プロジェクトにより整備作業を進めている旨を標示した看板を設置しました。
緑地整備作業(平成27年度)
昨年度に引き続き、平成27年度も上原都市環境緑地の整備・保全を実施いたしました。
平成27年度は、侵入竹・枯竹の除去等の作業に加え、林縁部の越境竹の除去作業などを行いました。
美加の台里山再生プロジェクト
平成28年度からは新たに「美加の台里山再生プロジェクト」を設立し、上原都市環境緑地に加え、美加の台第10緑地の整備・保全を併せて進めることとなりました。
美加の台第10緑地は美加の台住宅の開発に伴い整備され、市が移管を受けた緑地です。
しかし、宅地開発からおよそ20年が経過し、同緑地の一部のエリアでは樹木が繁茂し、良好な緑地環境が損なわれています。
そこで、上記「上原里山再生プロジェクト」同様、NPO法人森林ボランティアトモロス、公益財団法人河内長野市公園緑化協会及び河内長野市(所管:都市づくり部公園河川課)の三団体により「美加の台里山再生プロジェクト」を設立し、同緑地の整備・保全を開始することとなりました。
美加の台第10緑地においては、緑地内に繁茂する樹木の間伐や剪定、雑草木の刈払い等の林内整備を実施します。