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自治会の組織と運営

印刷ページ表示 更新日:2018年10月11日更新
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 河内長野市では、多くの自治会が独自の規約を定め、様々な運営を行っています。

 なお、以下の事項については、一般的なものを紹介していますが、自治会の規模や特性によって変わってきます。

自治会の組織例

 自治会は、一定の区域内に住む住民(会員)で構成されますが、地域住民の意見を整理・集約し、すべての住民が自治会活動に関われるよう、組織として体系を考えることが大切です。

 役員や班長以外にも、必要に応じて専門部会を立ち上げるなど、自治会の活動内容に応じて必要なものを考え、随時見直すことも必要です。

役員と各専門委員会の役割

会長

会をまとめていく最高責任者として、また、対外的には、会の意思を伝える代表者としての役割があります。

副会長

会長を補佐し、時には会長の役割を代行する責任があります。

書記

会の運営や事業に関する記録を担当します。

会計

現金の出納や会計書類の整備、備品の管理など会の出納責任者となります。

班長

会員の意見を役員会に伝え、役員会や班長会で決定された内容を会員に伝える役割があります。

会計監査

会計事務が適切に処理されているか、財政支出が適切であるかどうかをチェックし、総会で報告する役割があります。

防犯・防災部会

防犯、防災計画の策定や、防犯活動、防災訓練などのリーダーなどを担当します。

環境部会

地域一斉清掃や、ゴミ集積場の管理など、快適な環境づくりのための取組みを担当します。

交通安全部会

交通指導や、交通危険箇所の点検・不法駐車問題等の取組みを担当します。

福祉部会

自治会内の高齢者や障がい者への支援活動を担当します。また、社会福祉協議会、民生委員児童委員、地区福祉委員会などとの連携も大切な役割です。

広報部会

自治会会報などの編集・発行等や各種情報の周知などを担当します。

文化部会

自治会内の文化祭の開催や文化サークル間の連絡調整などを担当します。地区の伝統文化の保存・継承も大切な役割です。

 役員、専門部会員の選出については、選挙・推薦・抽選・輪番制などいろいろな方法がありますが、それぞれの自治会で地域状況を把握し、一番望ましい方法で選出することが必要です。

 ただし、輪番制の場合は、小さい子どもや介護を要する家族を抱える世帯や高齢者だけの世帯など、それぞれの事情を配慮することも必要でしょう。

また、1年ですべての役員が交代してしまうと活動の継続が難しくなるので、最低2年任期で半分ずつ交代するなどの工夫が必要です。

主な会議

自治会が民主的な組織として運営されるためには、会員の合意形成の場としての総会と、総会の議決に従って自治会を運営していくための役員会等の開催などが重要となります。

総会

総会は、自治会の意思決定の最高議決機関であり、通常総会と臨時総会があります。
通常総会:一年間のまとめと事業や予算を、慎重にしかも気軽に議論する場です。
臨時総会:緊急に解決すべき課題が発生した場合など、必要に応じて召集します。

役員会

役員会は執行機関で、総会の議決に従って自治会を実際に運営していくための会議です。役員会への出席役員は、あらかじめ規約で定めておくことが必要ですが、役員会の構成メンバーは、自治会の規模等により、状況に応じた構成を考えることが大切です。

専門部会

身近な地域課題や住民の要求に対処し、効率的な運営をしていくために、また地域の人材発掘や活力を引き出すために、専門部会を設置します。
専門部会は、それぞれの役割に応じた地域の課題を洗い出し、解決に向けて話し合い、実際に活動まで持っていくための会議です。

規約(会則)

規約(会則)は、自治会の公正の確保と透明性の向上のための組織運営を確立するもので、また、まちづくりへの住民の主体的参加を保障するものです。この内容は、大多数の会員の納得のいく内容が定められていることが基本です。

会計処理

自治会の運営や活動を確実に進めていくには、財政の確立が必要です。適切な財政の確立は、活動内容の発展と並んで大変重要です。

財政規模は、自治会の構成員の数や活動内容によって様々ですが、予算と決算については、総会の議決を経て決定される事項です。

収入

会費

会費は、自治会の収入の中心となるものです。自治会の様々な事業を進めるための必要な額を世帯数で割ったものが妥当な会費の考え方です。会費の金額や徴収方法については、総会の議決を経て決められるものですが、構成員の権利・義務の平等の面から、原則として定額制が望ましいものです。

寄付金

自治会が行う運動会や盆踊り、文化祭などの行事に対する寄付金収入です。その他、特別な場合として、集会所の建設や増改築などのための寄付もあります。

事業・財産収入

自治会が集会施設等の財産を所有している場合、その貸出しに伴う使用料収入です。

補助金

市などからの補助・助成金による収入です。

支出

総務費

自治会の運営にかかる支出です。具体的には、会議費、通信費、消耗品費、印刷製本費、備品購入費、衛生費、修繕費(集会所など)、光熱水費、分担金(連合自治会費など)、予備費などがあります。

事業費

自治会の行う事業費や、専門委員会の活動費です。

お金

 また、会計事務が適切に処理されているか、財政支出が適切であるかどうか、監査を実施し、総会で報告します。不適切な財務処理や会計処理が発見された場合は、その改善点を勧告して今後の活動に活かしていくことが必要です。

 問題点を放置しておくことは、会費等の支出の不合理が継続していくことになり、自治会の存続そのものを危うくすることにつながります。

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