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自治会の活動
自治会は、住民の日常生活に深い関わりのある様々な活動を行っています。地域によって活動の内容は異なりますが、ここでは、各地で取り組みの見られる代表的な活動を紹介します。
- 地域の安全対策
防犯・防火パトロール、防災訓練、防犯灯の維持管理など - 地域福祉
一人暮らし高齢者の見守りや子育て支援活動、共同募金のとりまとめ、歳末助け合い運動、チャリティ・バザー、など - 青少年健全育成
非行防止活動、こども会の運営など - 環境
道路や公園などの清掃、花壇の手入れ、ゴミの分別収集、資源集団回収、自然保護活動など - 文化
文化祭、祭り、盆踊り、カラオケ大会、地域文化行事など - 情報提供
会報の発行、各種情報の周知など - 親睦
親睦旅行、視察研修会など
※自治会は一定の区域内に住む住民に門戸を開放しています。そこに住む人たちの職業、主張、支持政党、宗教などは多様です。自治会を運営するうえで必ず守らなければならない基本原則として、宗教活動、政治活動、営利活動を行わないことです。これらの原則は、外部から強制されるのではなく、各団体が当然の決まりとして主体的に遵守すべきことです。
「地域の活動やまちづくり」について 第38回河内長野市民意識調査(平成23年度実施)
平成23年10月に、自治会・町内会をはじめとする地域活動やまちづくりに関する市民の意識や活動状況などについて、無作為に抽出した満20歳以上90歳未満の市民2千人へアンケート調査を実施しました(有効回収数967票 回収率48.4%)。
- 地域について
- 市内地域の住環境については、
- ゴミ出しなどの衛生マナーが良い
- 犯罪のない安全な地域であると意識される人が7割を超えている。
- 一方で、現在または将来において不安に感じることについては、
- 自分の健康や家族の介護
- 空き巣やひったくり、痴漢などの街頭犯罪
- 高齢者世帯での日常の暮らしと意識されている人は、6割を超えている。
- 市内地域の住環境については、
- 自治会活動について
- 回答者のうち、自治会へ加入している人は8割強を占めており、
- 加入自治会の課題については
- 役員を引き受ける人が少なくなってきた
- 会員の高齢化などで、活動全般の運営が滞ってきたの意見が多い。
- 加入していない人の理由は、
- 活動時間を確保できないから
- 役員になると忙しくて大変だから
- 活動や運営の状況がよくわからないから
- 加入する機会がなかったから
- 加入するメリットがないからといった意見があった。
- 地域やまちづくりの活動について
- 参加理由として
- 安全・安心な生活のため
- 近所づきあいや仲間づくりのためが、それぞれ5割弱となっている。
- 参加しやすくなるために必要なこととして
- 地域だよりなどで活動に関する情報をもっとPRする
- 活動内容がマンネリ化しないよう魅力的なものにする
- 参加しやすい曜日や時間帯に活動するといった意見がある。
- 地域やまちづくりの活動で必要な項目は
- 地域の犯罪を抑止するための防犯活動
- もしもの時のための自主防災活動
- 地域清掃などの環境保全・美化活動
- 高齢者や子育て支援などの福祉活動
- 子どもの見守りや青少年健全育成活動が、いずれも9割を超えている。
- 参加理由として
「地域の活動やまちづくり」について市民意識調査を実施したところ、河内長野市はゴミ出しなどの衛生マナーが良く、比較的、犯罪のない安全なまちであると意識されている人が多い一方で、現在または将来において、核家族化や少子高齢化に伴い、高齢者世帯となった場合など、様々な不安を感じる人も多くいます。
また、地域でいつまでも安心して住み続けるためには、防犯・防災、高齢者や子どもの見守りといった安全・安心のための活動が「とても必要」であると多くの人が意識されています。
もしもの時は、行政よりも、身近に住む住民同士が互いに助け合える関係が大切で、普段からつながり合い、そういった地域の活動に取り組んでおくことも必要です。
この安全・安心のための活動は、身近な地域住民で組織された自治会等が中心となって実施されていることが多くありますが、近年、その自治会へ加入する人が少なくなってきています。その理由として、活動時間が確保できない、活動や運営の状況がよく分からない、加入する機会がないなどの意見があります。
より多くの人が自治会活動へ参加するためには、参加しづらい事情のある人も活動できるような工夫や柔軟な組織づくりに加え、活動や運営を理解していただくための広報、情報公開を積極的に実施することが必要であると言えます。