本文
目をパチパチする『チック』が出ています。「注意しないほうがいい」と聞いたのですが、どうしたらいいですか。
答え
『チック』は、本人の意思とは関係なく起こってしまう筋肉の動きです。ですから、注意されたからといって、本人の意思でやめられるものではありません。
「目をパチパチする」、「口をあんぐり開ける」、「チッチと音を出す」、「肩をひくひくする」、「手をひらひら振る」等の今までになかった動きが<急に頻繁に見られるようになった時>、このような動きを『チック』といいます。
『チック』は、筋肉の緊張から起こるものです。子どものこうした動きは親から見るととても気がかりで、つい注意をしてしまいがちですが、親から注意されてやめようとすればするほど緊張が高まり逆効果となります。
『チック』は、心理的不安や緊張が原因と考えられていますので、子どもの様子を見守り、何か子どもの負担になっていることや不安に思っていることはないかを考えてあげましょう。また、<何をしている時>に『チック』がでているのか、例えば、学校にいる時に増えるなど、行動・環境での様子の変化を見ていくことも大切です。
原因を克服したり、取り除いてもらうと症状は自然に消え、いつもの様子にもどります。また、子どもに合ったストレス発散方法・リラックスの方法を提案してあげることも方法の1つです。例えば、身体を動かすなど、その子に合った方法を一緒に考えてみてはどうでしょうか。