本文
気に入らないことがあったり、要求が通らないと大声で怒鳴ったり、物を投げてきたりします。『キレる子』にならないか心配です。
答え
こどもが何かを欲しがったり、苛立っていたりするのには、なにか『理由があるはず』です。
親がそれに気付かず(気付かないふりをして)、通り一遍の対応をすると、こどもは「分かってもらえない苛立ち」と、「分かってもらえるように説明できない苛立ち」との二重の苛立ちを抱え込んでしまいます。
こんな時、気が短いこどもや、自分の気持ちを言葉で表現するのが苦手なこどもの多くは、分かってもらう努力を放棄し、暴言や暴力、脅しを使って問題を解決しようとします。小さい時からこの方法で要求を通してきた経験のある子は、特にこの傾向が強いようです。
こどもに話し合いの大切さを教えましょう。家族が毎日どんなことを考え、何を願って暮らしているのか、こどもがどんなことに興味を持ち、どんな夢を持って成長しているのか、そんな日々のなにげない家族の会話を通して、家族で話し合う習慣をつくりましょう。そうすれば、こどもの成長に気付かず、的外れなこどもを苛つかせるような対応は少なくなるはずです。
こどもは、言葉で自分を表現する力を身につけ、ゆっくり自分を分かってもらう努力をするようになると思います。『キレル』とは、自分が分かってもらえない子の問題解決法なのですから。