本文
友達がいないのか、いつも一人で遊んでいて心配です。
答え
友達と仲良く遊んでいるかどうかは、親にとってとても気がかりなことです。きょうだいも少なく、近所にこども集団もない、そんな少子化時代に育っているこどもたちは、
こども同士の豊かな関わり
- 喧嘩をする
- 仲直りする
- 譲り合う
- かわいそうに思う
- かばいあう
- 憎らしく思う
- 見直す
- 大切に思う
- 優しくしたりしてもらったりする
- 心配する
などの様々な感情体験を経験することが少なく、友達と遊ぶ楽しさを充分に知らないまま育っているため、いつのまにか友達と遊ぶのが苦手になってしまっています。でも、本当は友達と仲良くなりたいと思っています。
こども同士の多様な体験を積み重ねて育ってこそ、豊かで柔軟性のある心が育つことを考えると、おもちゃやゲーム機相手の一人遊びでこども時代の大切な時期を使い尽くしてしまうのは、とても残念なことですし危険性も感じます。
心の鍛錬(多様な感情体験)が未成熟なまま育つと、ちょっとしたつまずきやトラブルにも戸惑い、傷つき、自分を見失いやすいからです。
こどもに任せるには難しい問題ですから、少し親が手伝いできるだけ、こども同士の関わりが持てる機会を作ってあげましょう。
例えば、公園に一緒に行ってみることやこどもの興味のある習い事を勧めてみるなど、こどもが同世代のこどもと関わり、社会性を伸ばす場を提案してみるのも方法の1つです。加えて、最初は保護者が一緒に行ってあげることで、新しい場所にも安心感をもって行動することができると考えられます。
あせらず、その子のペースで進める環境を作ってあげてください。