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探訪7月の森「星に願いを」を実施しました
短冊に願い事を書きました
7月7日(日曜日)探訪シリーズの4回目、7月の森「星に願いを」を開催しました。
都会では夜空を見上げてもなかなか星を見つけることも難しくなりましたが、岩湧の森では都会より星がよく見えます。七夕の夜みんなの願いを込めて夜空を見上げてのんびりとした時間を過ごしました。
暗くなるまで少し時間があるので、皆さんの知っている星座を聞いたり、七夕伝説のお話しなどをしました 。七夕の伝説は中国のものが一般的ですが、ギリシャやフィンランド、日本の各地にも少しづつ違った物語が語られています。皆さんも一度違う七夕伝説を読まれてみたらいかがでしょうか。
また竹を切って竹灯篭も作りました。
ようやく暗くなってきました
まだ明るいうちから、空を見上げて参加者の皆さんは、「ベガはこの方向に見える。」「アルタイルはあの辺だ。」、と話されてましたが、そのうちにやっと1番星が見えました。皆さん感動!四季彩館のテラスからでも市街地の照明などが明るくて、だいぶん遅くならないと星も良く見えません。
用意した竹灯篭に火を灯して、暗闇の中で空を眺めました。飛行機の点滅する明かりや、スーと動く明かり(人工衛星)も見えました。これにも皆さん感動!
竹灯篭に灯りが入りました。
暗闇の中竹灯篭の柔らかい灯りが揺らぎました。
だんだんと暗闇に目も慣れてきました。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブの3つの1等星を結んで出来る大きな三角形が「夏の大三角形」といいます。
テラスのベンチに座ったり、寝転んだりして思いおもいに空を見上げました。フィールドスコープでは土星を観察しました 。
惑星である土星は月と同じで太陽の光を反射して光って見えます。星のように瞬かないので丸く見えます。その周りを楕円形の環が何となく見えました。
星に願いを フィンランドのお話を紹介します。
あるところに、ズラミスとサラミと云う仲むつまじい夫婦が暮らしていました。 いつも一緒の二人でしたが、死ぬ時だけは一緒とはいきません。 二人は死んだ後、それぞれ別々に天に昇り、星となりました。 二人はかなり離れていたのでもう会うことさえも出来ませんでした。 しかし二人はとても愛し合っていたので、死んだ後も一緒にいたいと思いました。
そこで二人は、空にただよう星くずを集めて二人の星の間に光の橋を作って会おうと決めたのです。 それから毎日毎日一生懸命に星をすくっては集めて、すくっては集めて・・・と橋を作りました。 一年たち、二年たち…どれだけ時が流れようとも二人はあきらめる事なく橋を作り続けました。
やがて千年もの時がたち、二人の星の間に立派な橋が出来ました。 キラキラとまばゆい光を放ち輝く光の橋。 そう、これが天の川です。
ズラミスとサラミは光の橋を渡り、シリウスの星の所で再び会うことが出来ました。
二人は喜びの涙を流しながらしっかりと抱き合いました。 こうして二人は今も夜空でキラキラ輝きながら仲良く暮らしていると言われています。
(京都地主神社HPからの抜粋)