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早春の花
早春の草花たち
外に出たくなる そんな日和が続くと足元には小さな花がいつの間にか顔を出してくれます。春の到来を教えてくれる草花がそっと静かに迎えてくれるでしょう。下の写真は「シロバナショウジョウバカマ」加賀田周辺には白いショウジョウバカマが多くみられます。

セントウソウ

フキ

「深山傍食」 ミヤマカタバミ カタバミ科
落ち葉の下から若葉をのぞかせて、しばらくすると 白いつぼみを付けます。
お日様を浴びると 閉じていた葉と真っ白な花がぱぁっと開くのです。
カタバミの中でも大輪で、とても美しい花は、まるで森に春の妖精が舞い下りてきたかのようにみえます。
四季彩館の周辺には、タネツケバナ、ハコベ、ヤマネコノメソウなどの草花が咲き始めます。よく見かける花たちですが、立ち止まり、しゃがんでよーく観てみましょう。雑草と呼ばれてしまわれがちな草花ですが、どれもみな可憐な花なのです。

オオイヌノフグリ

ヒメオドリコソウ

「深山黄華鬘」 ミヤマキケマン ケシ科
紫華鬘(ムラサキケマン)は里山から林内にかけてみられますが、黄色い華鬘は山地の湿地でみられます。
展望デッキは水場になっていて、湿地を好む草花が多く自生しています。小休止を兼ねて周辺を散策してみては。ネコノメソウの仲間も多くみられる場所です。

タチネコノメソウ

ヨゴレネコノメソウ
木に咲く花
藪椿は、寒い冬から時には雪をまとって咲き、早春に満開をむかえます。
やがて木々の芽がふくらみ始めたころ、黄色い”木の花”が春の到来を知らせてくれるように咲きだします。
中でも「アブラチャン」は林道や登山道で最も多くみられます。全体に華やかさはありませんが、透明感のある
小さな可愛い花をたくさんつけています。

アブラチャン

ダンコウバイ

「角榛」 ツノハシバミ カバノキ科
雌雄同株で葉の展開前に垂れ下がった雄花序が目立ちます。雌花は芽鱗に包まれたまま開花し、赤い柱頭だけがみえます。
他にも「ミズメ」・「アカシデ」などのカバノキ科の樹木は、花序が伸び花の時期になると、まるで赤く紅葉しているかのように見え、秋のような景色に出会うことがあります。
馬酔木(アセビ)

キブシ

シキミ

「総桜・房桜」 フサザクラ フサザクラ科
谷筋などのやせ地に多くみられます。
花弁もガクもない花が数個集まって咲きます。暗紅色の葯が目立ちます。
葉がクワに似ているのでタニグワとも言われています。