本文
シンポジウム「森に学ぶ」を実施しました
第一部(午前)講演と話し合い
6月9日(日曜日)四季彩館で初めての試み、シンポジウム「森に学ぶ」を開催しました。午前中は市農林課の福田氏による「河内長野の豊かな森林(もり)づくりに向けて」と題した、「かわちながの森林プラン」のお話と、NPO法人森林ボランティアトモロスの堀氏による活動紹介、また間伐や道の補修に関する様々な現状、問題のお話をしていただき、その後自由な話し合いの時間を持ちました。
福田氏による講演の様子
トモロス堀氏によるなごやかな講演
シンポジウム(講演と公開討論会)という初めての試みなので、討論会の内容もあまりテーマを絞らず、こんな機会になんでも普段思っていることを話していただいたり、質問をして頂きました。生物多様性の大事さや、自然林が減っていかないか等の質問、登山道整備の要望などでお話が盛り上がりました。またトモロスの堀氏からは、山は誰のもの、道は誰のものという興味深いテーマをいただき、次回への課題となりました。
第二部(午後)間伐見学と体験
午後の部は午前中のお話の内容を踏まえ、実際に岩湧の森の間伐現場に入り、間伐体験をするとともに、山の作業の危険や厳しさを身をもって体験しました。特に現状の間伐が何故切り捨て(切った木をそのまま山に放置する間伐方法)になるのかを知る為、各自持てる重さの丸太を林道まで肩に担いで歩いた経験は、参加者の皆さんの貴重な体験(苦労?)になったことと思います。
竹べらでヒノキの皮をむきます
のこぎりで間伐の作業
トモロスさんの指導風景です
植林についてのいろんなお話や、実際の間伐の技術や手順を教えて頂きます。皆さん初めての体験に興味津々、ヒノキの皮むきやロープの結び方を勉強し、実際に鋸(のこぎり)を使って木を倒し、森の中に歓声が湧き起こりました。
ややこしい、もやい結びの練習
細い枝を使って年輪を数えます
間伐体験は無事終了、全員集合してお疲れ様と思ったら、「みなさんそれぞれに担げる大きさの間伐材を林道まで運び出しましょう、何故間伐した木がそのまま捨てられているかが解りますよ」。ということで、間伐の実際の大変さを体験したのでした。
<スタッフより>
四季彩館では初めての講演会と討論会の組み合わせ(シンポジウム)ということで、少し内容が硬すぎるのではとの思いもありましたが、講演内容をわかりやすく工夫して頂いたり、参加者の皆さんの積極的なご発言をいただいたりと内容のある楽しい時間となりました。
また午後のトモロスさんによる間伐体験も、静かな森にのこぎりの音や木の倒れる音、参加者の皆さんの歓声が響き、午前中のシンポジウムの内容を実際に森に入って体感するという「森に学ぶ」という楽しいイベントになりました。
講演していただいた市農林課福田氏とトモロス理事長堀氏、また応援して頂いたトモロスの皆さんそして、このイベントに参加したいただいた皆さんに心からお礼申し上げます。
またイベント終了後、「次はいつやるの」とうれしい声をいただきました。早速、第二回シンポジウム「森に学ぶ」の構想を練りたいと思います。
ありがとうございました。