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8月23日「シダの観察会」を開催
森の博士さんシリーズ 第4弾
「森の博士(はかせ)さんシリーズ」の4回目は、岩湧の森でシダを観察。
今回の博士さんは、大阪府南部(大和川以南)を実際に歩きながらシダの植生を調査されておられる辻井謙一氏に講師をお願いしました。いわわきネーチャークラブのシダ観察会でも講師として岩湧の森を案内いただいています。
熱心な参加者さんばかりで、写真を撮ったり、メモをとったりしながら四季彩館周辺を環境別2度に分けて散策しました。
講師 辻井 謙一氏 モニターでシダの特徴などを説明
オリジナル手書きの名称イラストです
午前中は、日の当たる場所を主に散策しました。実際にシダを観察しながら何を基準に見分けるのかを的確に教えていただき、図鑑ではなかなか同定しにくい部分もわかりやすく理解できました。熱心に耳を傾け、質問が飛び交います。
「ベニシダ」 春に紅色の芽吹き 最下羽片が小さいのが特徴
「オオハナワラビ」 芽生えたばかり 基部で栄養葉と胞子葉に分かれている
午後からは、日陰の谷沿いを歩きました。林内の湿地で群生がよくみられる「リョウメンシダ」は文字通り両面が美しいシダ。深く印象に残った特徴的なシダのひとつだったので、その後の山歩きで判別できるようになり一歩前進!
「ヌリトラノオ」 軸が漆塗りのよう 先端に無性芽を出す
「コウヤコケシノブ」 コケのような小さなシダ 岩場にある同種3種類の見分け方を教わりました
写真は「ウスヒメワラビ」です。今回の観察会で人気ベスト3に入る繊細で美しいシダです。
他にも希少な「オオフジシダ」・「サジラン」などにも出会え、岩湧の森はシダにとっても豊かな森と言えることがわかりました。このような環境だからこそ観ることのできる種類も多く、知る事によって興味を持つきっかけとなりました。
緑の濃淡や質感、形状など多種多様のシダがあります。観察会では60種ものシダを案内いただきました。