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12月13日炭焼きを実施しました。

印刷ページ表示 更新日:2018年12月20日更新
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12月13日炭焼きを実施しました。

第2回目は炭焼き、第3回目は炭出しです。

・「里山の仕事を体験しょう!5回シリーズ」第2回は12月13日「炭焼き体験」です。

 第1回で採取した小枝と竹を「ドラム缶窯」で焼きました。 (10月25日報告参照)

 ・第3回は12月20日「炭出し」の作業です。

ドラム缶の窯に材を詰め込みます

 

まず四季彩館で少し「炭焼き」の方法や材料による出来た炭の違いなどを勉強しました。

炭窯に移動して、炭材を詰め込む「窯詰め」の作業から始まりです。時間の短縮の為予め職員で窯詰めをしていましたが、参加者で採取してもらった材では足らず追加しました。 大体50キログラムの炭材が入りました。

 

窯に隙間の無いようにぎっしりと材を詰めます

 

今回は子供さんも2人参加してくれました。「窯詰め」も手伝ってくれました。

なるべく隙間の無いように詰める方が良いのですが、竹は真っすぐですが木材は曲がっている為、隙間が出来ます。本来は事前に材に「切り込み」を入れてまがった材を伸ばして窯詰めするそうです。

今回は材を短く切って詰め込みました。

焚口を作り口炊きの開始ですしばらくはうちわでひたすら扇ぎます

「窯詰め」 が済んだらドラム缶の蓋を閉めて「焚口」を作ります。一斗缶の底を切ってブロックで周りを囲みます。ドラム缶と一斗缶の隙間は土や砂で埋めます。

「焚口」 が出来たらいよいよ火をつけて「口焚き」の開始です。 燃やす材料はなんでもいいのですが、大事なことは一斗缶の奥まで突っ込まない事です。ドラム缶の中の材に直接火が当ると入り口付近の材が早く燃えてしまします。

そのためには! ひたすら「うちわ」で扇いで熱を窯の中に送ります!

うちわであおいでいる様子

  始めは水分の多い水煙です。

煙突の煙の様子です水煙

煙突から出る煙の色と匂い、温度で窯の中の状態を推測します。木酢液も採ります。

窯の様子うちわであをがくても良いようです

煙の状態を観て扇ぐのを止めました。後は徐々に焚口を小さくしていきます。

余裕が出来たのでたき火を囲んで自己紹介です

扇ぐのが要らなくなったので焚火を囲んで自己紹介です。火を囲むと和みます。

一斗缶窯でも炭を焼いてみました。

「炭」はいろんなもので焼けます。野焼き、土窯、ドラム缶窯、ペール缶窯、一斗缶窯など、材の周りに空気があれば燃えて「灰」になり、少ない状態で焼けば「炭」になります。

「一斗缶」の炭焼きの様子を紹介します。

 

一斗缶でも炭を焼いてみました

 

 

この一斗缶は縦置きですので、上から火をつけて煙突も上にあります。その為うちわで「扇ぐ」作業も煙突の横ですから、煙との戦いです。(煙突を長くすれば多少はましですが。)でも窯が小さい分早く焼けます。

うちわで扇ぎます

扇ぎは同じですが煙たさは3倍以上です。

煙で前が見えません

煙で前が見えませんがもう少し頑張ります。

土を除けて炭出しです

数時間で炭出しまでできます。

炭が焼けました

こんな炭が焼けました。(実際にはもう少し時間をかけて冷まします。)

煙の色に変化がありました

煙の色が青くなりました

 

 

煙突の煙は焚き始めの水分の多い「水煙」から臭いがきつく黄色味がかった「きわだ煙」 、少し褐色の「本きわだ煙」になりだんだんと白から青くなり最後には透明になります。

写真の煙は焼成の最後の方の「青煙」の状態です。

煙が透明になって来ました

 

 

煙突のすぐ近くの煙が透明になって来たら炭焼きの最後の作業に入ります。

「精錬」と言われる作業です。焚口を少し大きく煙突も全開にして窯内部のガスを再燃焼させます。 この工程で木材の分解しにくい成分を燃やして良い炭になります。

炭出し作業

炭焼きで一番おもしろく興奮する時はなんと言っても「炭出し」の焚口の土を除けて窯の中が見えた瞬間でしょう! 

炭出し前の窯の様子これから土を除けます

 

 

窯出し前の状態です。

頑張ってうちわで扇いだのに「え!これだけ?」と云う時もありました。「良かった!ちゃんと焼けてた!」と云う時もありました。さて今回はどうだったのでしょうか。

 

焚口の土を除けました

焚口の土が無くなり少し中が見えます。

窯の中が見えました

ドラム缶のの蓋を取りました。上手く焼けているかな?

兄弟で炭を出してくれました

 

 

 

炭出しも兄弟で手伝ってくれました。もう少し大きくなったら自分たちで炭焼きしてくれたらいいなと思いました。

 

取り出した炭の様子

焼けた炭の硬さや音を聞いています。生焼けは無いようです。

竹の炭の断面です

竹炭の断面です、小さな穴が一杯あるのがわかります。

出来た炭で火を起こしてみる

出来た炭で早速に火熾し(ひおこし)してみました。 「火付きが良く煙の無い良い炭」 との評価でした。

今回の炭材は間伐されてしばらく放置されたため乾燥気味でしたが、実際にバーベキューなどに使用するのに適している事、口焚きから窯止めまでの時間が短縮できる事、などからいい利用法だと思います。

今後も間伐材などを「炭」に焼いて利用する事を紹介していきたいと思います。

窯出しの済んだ空っぽの窯

炭出しの済んだ空っぽの窯です。本来は窯が乾燥している内に次の炭材を窯詰めしてまた炭を焼きます。里山で「炭焼き」をされていた時も同じです。

一つの山で炭材になる木が無くなったら次の山へ、そこが無くなったら違う山へと移動して炭を焼いていました。「炭窯」も何か所か作っていたようです。そうして何年か移動したあと初めの山に帰ってきていたようです。

・今後の予定

第4回 平成28年2月14日(日曜日) しいたけの玉切り作業&観察会

第5回 平成28年3月13日(日曜日) しいたけの植菌作業&仮伏せ作業