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重文 二天王立像
区分(有形文化財)種別(彫刻)
重要文化財 木造 二天王立像(所在楼門)
mokuzou nitennou-ryuuzou 二躯
所在地 | 河内長野市天野町 |
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所有者 | 天野山金剛寺 |
時代 | 鎌倉 |
指定年月日 | 平成8年6月27日 |
木造持国天立像
木造増長天立像
お寺の門には、一般に「仁王さん」と呼ばれる2体の像がお寺を守るように立っています。正確には、二天王立像といい、持国天・増長天、広目天、多聞天の四天王のうち、「持国天と増長天」もしくは、「持国天と多聞天」が立っている場合が多いようです。ただし、四天王のどの二天かよく分からない場合も多く、金剛寺楼門の二天は墨書銘により、その像名が判明した珍しい例だといえます。
二体のうち、向かって右側は持国天で像高が二七一.五センチメートルあり、左側は増長天で像高が二七一.九センチメートルありあす。各像内に弘安二年、大仏師法橋正快等の銘があります。寺院内に仏敵が入り込むことを防ぐ守護神としての性格があるといわれています。
門の左右に安置される2体一具ですので二王とも称されました。口を開けたのが阿形、口を閉じたのが吽形となります。これは「狛犬」でお馴染みでまた「阿吽の呼吸」の語源でもあります。左側(向かって右側・東側)には阿形像、右側(向かって左側・西側)には吽形像を安置するのが通例となっております。
南海・近鉄「河内長野」駅下車、南海バス「天野山」下車すぐ