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国登録文化財 辻野家住宅主屋

印刷ページ表示 更新日:2019年8月7日更新
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区分(有形文化財)種別(建造物)

国登録文化財 辻野家住宅主屋

Tsujinokejyuutaku-omoya 一棟

所在地 河内長野市向野町
所有者 個人
時代 江戸時代
登録年月日 平成21年5月14日

 

 辻野家住宅は、江戸時代において膳所藩河内領の一部であった向野にあります。その向野で辻野家は、膳所藩河内領の代官を代々つとめる家柄でした。当家には明治8年(1875)に描かれた敷地建物の配置図や近世文書が伝えられ、膳所藩の河内領支配を知る上で貴重な資料となっています。
 主屋は、木造平屋建であり、現状の規模は、桁行8間半、梁行5間、身舎梁間4間(当初3間半)です。外観は、切妻造のいわゆる高塀造です。屋根は茅葺屋根に鉄板をかぶせ、棟部分を棧瓦葺とし、前庇は本瓦葺です。増改築によって当初の姿を大きく変えていますが、基本的な構造は維持されています。
 居室部分はほぼ原形を留めており、表にクチノマ(8畳)、ナカノマ(8畳)、裏にダイドコ(8畳)、神間(長2畳)、ヘヤ(6畳)があり、ナカノマより上手につのや座敷(8畳)を設けています。さらにナカノマ表方にもつのやで本玄関(7畳)と使者の間(7畳)を配しています。使者の間は現在茶室として使用されていますが、膳所藩の藩庁がある大津からの使者の到来に際して使われていたと伝えられています。本玄関と使者の間は、建築年代が主屋より新しく19世紀前半頃に増築されたものと考えられます。
 建築年代は、まず構造上、柱間装置として突き止め溝を用いるなどの古い要素を残しつつ釣鴨居などの新しい要素も加えていることから18世紀中葉に建築されたことが推定できます。また、表入口上の祈祷札(宝暦6年)の年代も構造から推察できる年代に合致します。
当建築は、当地域における平地型の民家の中でも大玄関・式台を設け、ザシキに付書院をもつなど地方代官クラスの住居形態を今日に伝えていることから、平成21年に国の有形文化財に登録されました。

 

参考文献:河内長野市教育委員会(1988)『総説 河内長野の民家』