本文
重文 中尊寺経
区分(有形文化財)種別(書跡・典籍・古文書)
重要文化財 中尊寺経 金銀字経百六十六巻、金字経五十巻
Tyusonji-kyo 二一六巻
所在地 | 河内長野市寺元 |
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所有者 | 観心寺 |
時代 | 平安 |
指定年月日 | 昭和28年11月14日 |
中尊寺経とは、平安時代の末に書かれた、奥州平泉文化を象徴するお経です。この経典は、平泉で書かれたいくつかのお経の総称であり、奥州藤原氏、初代清衡が中尊寺を建立するに際して発願奉納した「紺紙金銀交書字一切経」や二代基衡、三代秀衡の発願による「紺紙金字一切経」などが含まれています。観心寺には紺紙金銀交書字一切経166巻と紺紙金字一切経50巻があり、国指定重要文化財に指定されています。
この経典の特徴は、大量の金銀が惜しげなく使われていることです。紺紙には、銀の界がひかれており、17字1行ごとに金字,銀字を交互に書写されています。また、このような写経を行うには、金銀はもちろんのこと、写経を行う僧侶も数多く必要であり、奥州藤原氏のけた外れた経済力をうかがい知ることができます。
※奥州平泉文化:現在の岩手県西磐井群平泉町を中心に、平安時代末期に栄えた文化。保元元年(1094)に藤原清衡が居館を移して以来、その後藤原氏が4代にわたり寺院を建立し、京風の仏教文化が導入され栄えた。
南海・近鉄「河内長野」駅下車、南海バス「観心寺」下車すぐ