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重文 中尊寺経

印刷ページ表示 更新日:2019年4月17日更新
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区分(有形文化財)種別(書跡・典籍・古文書)

重要文化財 中尊寺経 金銀字経百六十六巻、金字経五十巻

Tyusonji-kyo 二一六巻

所在地 河内長野市寺元
所有者 観心寺
時代 平安
指定年月日 昭和28年11月14日

重要文化財 中尊寺経 金銀字経百六十六巻、金字経五十巻の画像1重要文化財 中尊寺経 金銀字経百六十六巻、金字経五十巻の画像2

 中尊寺経とは、平安時代の末に書かれた、奥州平泉文化を象徴するお経です。この経典は、平泉で書かれたいくつかのお経の総称であり、奥州藤原氏、初代清衡が中尊寺を建立するに際して発願奉納した「紺紙金銀交書字一切経」や二代基衡、三代秀衡の発願による「紺紙金字一切経」などが含まれています。観心寺には紺紙金銀交書字一切経166巻と紺紙金字一切経50巻があり、国指定重要文化財に指定されています。
 この経典の特徴は、大量の金銀が惜しげなく使われていることです。紺紙には、銀の界がひかれており、17字1行ごとに金字,銀字を交互に書写されています。また、このような写経を行うには、金銀はもちろんのこと、写経を行う僧侶も数多く必要であり、奥州藤原氏のけた外れた経済力をうかがい知ることができます。

※奥州平泉文化:現在の岩手県西磐井群平泉町を中心に、平安時代末期に栄えた文化。保元元年(1094)に藤原清衡が居館を移して以来、その後藤原氏が4代にわたり寺院を建立し、京風の仏教文化が導入され栄えた。

地図

南海・近鉄「河内長野」駅下車、南海バス「観心寺」下車すぐ