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重文 蓮唐草螺鈿蝶形三足卓
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更新日:2019年4月17日更新
区分(有形文化財)種別(工芸品)
重要文化財 蓮唐草螺鈿蝶形三足卓
Hasu-karakusa-raden-tyougata-sansoku-syoku 一脚
所在地 | 河内長野市天野町 |
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所有者 | 天野山金剛寺 |
時代 | 鎌倉 |
指定年月日 | 昭和34年6月27日 |
卓(しょく)とは机のことで、これは鎌倉時代につくられたようです。甲板(こうばん)が半月形をしており、三つの脚がつけられています。脚は猫足形をしています。黒漆塗りであり、蓮唐草文の螺鈿で装飾しています。甲板と脚には、装飾のための金具が取り付けられています。甲板と框(かまち)には、油煙形の唐草文魚々子地が脚にも沓金物が取り付けられています。
非常に精巧に作られており、装飾が美しく鎌倉時代の工芸品を代表するものであることから現在国指定重要文化財に指定されています。
螺鈿:ヤコウガイ、オウムガイなどの貝殻の真珠色に光る部分を磨いて薄片にし、これを様々な形に切って装飾に用いる工芸技法。
参考文献:河内長野市役所(1973)『河内長野市史 第十巻 別編二』
南海・近鉄「河内長野」駅下車、南海バス「天野山」下車すぐ