本文
国宝 観心寺金堂
区分(有形文化財)種別(建造物)
国宝 観心寺金堂
Kanshinji-kondo 1棟
所在地 | 河内長野市寺元 |
---|---|
所有者 | 観心寺 |
時代 | 南北朝 |
指定年月日 | 昭和27年3月29日 |
観心寺金堂は、室町時代の初めに建てられたものです。ただし、その前身となる建物は、平安時代に建てられていたようであり、その後、現在の形に再建され、これまでに何度か修理が行われたようです。豊臣秀吉の子である秀頼も、慶長十八年(1613)に修理を行っています。
この建物が建てられた室町時代には、それまでの伝統的な建築方法から発展した「和様」と呼ばれる建築様式、新しく中国から入ってきた「禅宗様」・「大仏様」と呼ばれる建築様式があり、その後、それらの様式をあわせた「折衷様」と呼ばれる新しい様式が成立しました。この金堂は、全体的な形は「和様」で貫かれていますが、細部や構築方法に「禅宗様」を巧みに取り入れており、当時の「折衷様」を代表する建築物となっています。このようなことから昭和27年に国宝に指定されました。金堂の中には観心寺の本尊で、国宝に指定されている如意輪観音像が安置されています。毎年4月17・18日にはご開帳され、その美しい幽玄な姿を拝観することができます。
南海・近鉄「河内長野」駅下車、南海バス「観心寺」下車すぐ