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重文山本家住宅
区分(有形文化財)種別(建造物)
重要文化財 山本家住宅
桁裄六間、梁間四間、身舎梁間三間半、入母屋造、茅葺、平入住居
Yamamoto-ke-juutaku
所在地 | 河内長野市小深 |
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所有者 | 個人蔵 |
時代 | 江戸 |
指定年月日 | 昭和44年6月20日 |
当建造物の所有者である山本家は、元庄屋で、この主屋の西方に廊下で別棟のザシキ(座敷)を接続させていたことが建築構造などから窺えます。また、和歌山藩主の鷹狩の折りには本陣になったと伝え、その旨を書き入れた古絵図も残されていますが、当家の伝えでは、建築年代は寛永年間(1624‐1644)の建立とされています。
建物の規模は、桁行7間、梁行4間、身舎梁間3間半で4面に庇をつけた入母屋茅葺、平入住居です。内部の概要は、土間部分と居室部分が左右に折半され、向かって左(西)が整形4間取の室で、土間は居室に添って、ウチニワ(内庭)を作り、その右方の表にマヤ(馬屋)、裏にカマヤ(釜屋)を設けています。また、マヤは天井を低くして、2階にツシ(物置)を設けています。
このような、間取や土間の配置方法は、大和・河内の民家に共通する原則に基づくもので、さらに当建造物は後世に改変された部分は極めてわずかで、建築当初の状況を保存状況良く留めています。
また、当建造物は河内長野市内で最も古い民家建築の遺例であるばかりでなく、全国的にみても古い民家の例に属します。
参考文献:河内長野市役所(1973)『河内長野市史 第十巻 別編二』
河内長野市教育委員会(1988)『総説河内長野の民家』
一般公開はしていません