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重文 絹本著色大随求像

印刷ページ表示 更新日:2018年10月11日更新
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区分(有形文化財)種別(絵画)

重要文化財 絹本著色 大随求像

kenpon-tyakusyoku Daizuigu-zou 一幅

所在地 河内長野市寺元
所有者 観心寺
時代 鎌倉
指定年月日 明治32年8月1日

重要文化財 絹本著色 大随求像の画像1

わがまち文化財探訪 平成19年2月号

 

 この像は、鎌倉時代初期に描かれたもので、図像が珍しく、かつ傑作品であることから国指定重要文化財に指定されています。大きさは、縦133.3cm、108.2cmあります。
 大随求とは、菩薩の一人で、人々から苦難をとり除き、福徳を与える仏として、信仰されてきました。また、子宝を授けるともいわれています。描かれている大随求菩薩は、月を背景にして、蓮の花に座っています。頭には冠をかぶっており8本の腕には、右手には、五鈷杵(ごこしょ)、剣、斧、三古戟(さんこげき)をもっています。左手には蓮、輪索(りんさく)、宝幢(ほうどう)、梵篋(ぼんきょう)をもっています。このような持物は、仏教の儀礼で使用される道具と、もともとは武器であったものとがあります。密教で、武器は煩悩を打ち破る象徴としての意味があります。
 これらの描き方、色彩は絶妙であり、身体や身につけている金属が実にうまく表現されています。

参考文献:河内長野市役所(1973)『河内長野市史 第十巻 別編二』

                  重要文化財 絹本著色 大随求像の画像2

南海・近鉄「河内長野」駅下車、南海バス「観心寺」下車すぐ