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市選定 岩湧山のカヤ場

印刷ページ表示 更新日:2019年4月17日更新
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区分(選定保存地域)選定番号(選地3)

市指定文化財 岩湧山のカヤ場

Iwawakisan-no-kayaba 一件

所在地 河内長野市滝畑
所有者 滝畑自治会
時代 ――――
面積 74,800平方メートル
指定年月日 平成21年3月6日

市指定文化財 岩湧山のカヤ場の画像1市指定文化財 岩湧山のカヤ場の画像2

 岩湧山頂に広がる草原は、新河内長野八景「岩湧山頂の花すすき」として市民に親しまれています。一方で、地元では「キトラ」と呼ばれており、約300年前から滝畑の共有地として地区の人々によって代々管理されてきました。
 このカヤ場は、滝畑地区の茅葺民家の屋根葺き替えなどに利用するため、定期的にカヤ刈りや山焼きなどの手入れが行われてきました。近年は、地元の茅葺民家が減少するにつれて、文化財建造物の屋根葺材としても広く利用されるようになってきています。
 岩湧山のカヤは、背丈が長く、株の部分から穂先までまっすぐに伸びており、柔軟性に富んでいます。また、地理的に雪が少なく、十分に乾燥した状態のカヤを刈り取ることができるため、屋根葺材として適しています。現在、全国的に屋根修理用のカヤが不足しており、約7.5ヘクタールにわたって良質なカヤが生育するカヤ場は、資材の供給地として大きな期待が寄せられています。そのため、選定保存地域として選定し、積極的に育成を図ることで、文化財建造物修理用のカヤが安定的に供給できるようになるとともに、カヤ場が育む草原性の貴重な動植物を保護することが可能になると考えられます。