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市指定 八幡神社の勧請縄かけ
区分(民俗文化財)種別(無形民俗文化財)指定番号(無民5)
市指定文化財 八幡神社の勧請縄かけ
Hachimanjinja-no-Kanjyounawakake
所在地 | 河内長野市天見 |
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所有者 | 八幡神社 |
時代 | |
指定年月日 | 平成20年3月31日 |
この勧請縄かけは、毎年1月6日の早朝から始めて午前中に、神社の前を流れている流谷川に太いしめ縄が掛け渡される神事です。縄かけを1月6日にするようになったのは、ご神体の八幡さまを石清水八幡宮から勧請した日が1月6日と伝えられ、その日にちなんだと言われています。
当日は流谷と下天見地区の氏子が、新わらを持ち寄り、太縄と榊を結わえつけた12本の細縄を作ります。できあがった縄は神殿に運ばれ、祈祷を受けた後、流谷川に掛け渡された橋の上に運ばれます。そこで榊を結わえつけた12本の細縄を太縄に結び付けてしめ縄が出来上がります。縄の一方の端を流谷川の左岸にあたる神社側の柿木の立ち木に結わえつけ、もう一方の端を川の右岸の「勧請杉」と言われている立ち木に結わえつけ、縄に結びつけてある補助縄を橋の上から引っ張りあげながら縄を掛け渡します。
縄かけの神事は、ムラの境とされるところに太いしめ縄を張り、そこからムラ内へ疫病や魑魅魍魎が入ってこないようにして、無病息災と五穀豊穣を祈願するという意味を持つ神事です。市内では他の地域でも縄かけが行われていましたが、今では簡略化されたり、廃絶されています。この八幡神社の縄かけは、伝統的な形態と規模を保っており、とても貴重な神事です。