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市指定 木製 灯籠

印刷ページ表示 更新日:2018年10月11日更新
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区分(有形文化財)種別(建造物)指定番号(建9)

市指定文化財 木製 灯籠

mokusei-tourou 高さ222cm 二基

所在地 河内長野市滝畑
所有者 天神社
時代 江戸~明治
指定年月日 平成8年3月26日

市指定文化財 木製 灯籠の画像1市指定文化財 木製 灯籠の画像2

 本殿正面石段下、舞台奥の両脇に位置する。
 檜(ひのき)造、木製の竿に切妻屋根をのせたものである。

 竿は新しいものであるが、小さいにもかかわらず極彩色(ごくさいしき)を施し、さらに木鼻(きばな)や組物をつけるなど丁寧に造られている。極彩色は、多少の剥落が見られるが朱を基調とし緑・白の彩色が精巧な造りをひきたたせる。
 灯籠の上部は角に小柱を四本たて、四面に格子を立て込み、頭貫(かしらぬき)は先端を出して透かし彫の木鼻とする。組物は三斗(みつと)組とし、妻組は虹梁(こうりょう)板蟇股である。破風拝(はふおが)みには猪目懸魚(いのめげぎょ)、鰭(ひれ)付を打つ。

 制作年代は、江戸時代末期ないし明治時代初期と新しいが、神社の景観の構成要素の一環として重要であるとともに、当地域にかつて多く見られた極彩色の木製灯籠としては、現在では外に残っておらず、この点からも貴重である。

 本灯籠は、昭和二十年代までは新年や秋の収穫祭に、実際に火がともされ祭事を照らしていたといわれている。