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市指定 圭頭柄頭大刀・円頭柄頭大刀
区分(有形文化財)種別(考古資料)指定番号(考2)
市指定文化財 三日市遺跡出土 圭頭柄頭大刀・円頭柄頭大刀
mikkaichi-iseki-syutudo Keitou-tukagashira-tachi,Entou-tukagashira-tachi
(圭頭柄頭大刀)残存長 82cm、(円頭柄頭大刀)残存長 84.4cm 二口
所在地 | 河内長野市高向 |
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所有者 | 河内長野市 |
時代 | 古墳 |
指定年月日 | 平成6年3月28日 |
寄託先 | 河内長野市立ふるさと歴史学習館 |
指定を受けた資料は、本市三日市町・片添町に位置する三日市遺跡10号墳出土の圭頭柄頭大刀および同遺跡13号墳出土の円頭柄頭大刀の二振である。
圭頭柄頭大刀の材質は、柄頭が銀製、鐔(つば)及び鞘(さや)飾りが金銅製、鞘が木製、刀身が鉄製である。
形状は柄頭が圭頭を成し、鐔が無窓の喰出鐔、鞘尻は不明であるが鞘尻金具の一部は残っている。柄頭の内郭には火炎状の透かしを彫り込んだ薄い銀板が、銀製の釘で取り付けられている。
制作年代は、六世紀末(古墳時代後期)とみられる。
円頭柄頭大刀の材質は、柄頭、柄間、鐔、鞘飾りが金銅製、鞘が木製、刀身が鉄製である。
形状は柄頭が円頭を成し、鐔は八窓の透かしがある。柄間には渦巻き文が打ち出されている。鞘金具には佩用(はいよう)の二個の吊手金具が付けられている。
制作年代は、七世紀初め(古墳時代後期)とみられる。
圭頭および円頭柄頭大刀は、いずれも朝鮮半島に源流が求められ、関東地方を中心に北部九州や山陰に分布し、近畿地方の出土例は少ない。本市の古代史を研究する上で貴重なものである。