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市指定 惣持寺跡出土 鎮壇具

印刷ページ表示 更新日:2019年4月17日更新
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区分(有形文化財)種別(考古資料)指定番号(考1)

市指定文化財 惣持寺跡出土 鎮壇具

Soujiji-ato-syutudo chindan-gu
輪宝 径13cm 厚0.8cm(けつ)残存長8cm
石製容器(蓋)径40.5cm 高9.2cm (身)径36cm 高 33cm
一括

所在地 河内長野市高向
所有者 郷土文化遺産保存会
時代 鎌倉
指定年月日 平成5年3月30日
寄託先 河内長野市立ふるさと歴史学習館

市指定文化財 惣持寺跡出土 鎮壇具の画像1市指定文化財 惣持寺跡出土 鎮壇具の画像2

 指定をされた一括資料は、密教仏具の輪宝及び、そしてこれらが納められていた容器である。

 輪宝の材質は青銅製であり、形態は八鋒輪宝で中央轂(こしき)部に軸穴があり周囲は連珠文を巡らしている。
 輻(や)は八本、輪は二重の連珠文が巡る。鋒は先端部が鋭さを失っている。また全体にやや歪んでいる。

 は、欠損部が多くどの部分になるのかは不明であるが中央部を境に両側に八弁の素弁の蓮弁が彫り込まれている。上方は輪宝を差し込んでいた様で、すり減ったように細く終わっている。下方は平らに削られており、別のものとの接合のための小孔が穿たれている。
 石製容器の材質は凝灰岩であり、円筒形の身に傘型の蓋が付き、外面にノミによる加工痕がみられる。

 本資料の年代は、鎌倉時代中期と考えられる。同時代のこのような鎮壇具の出土例は少なく、仏教史を考える上で重要なものである。
 この鎮壇具は、昭和初期頃、高向の惣持寺跡と考えられている場所から、民家の建築中に発見されたものである。