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市指定 十三仏
区分(有形文化財)種別(彫刻)指定番号(彫15)
市指定文化財 石造 十三仏
sekizou juusan-butu 像高88cm 一基
所在地 | 河内長野市流谷 |
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所有者 | 流谷自治会 |
時代 | 江戸 |
指定年月日 | 昭和63年4月21日 |
本石仏は花崗岩で造られ、中央に頂上仏とその下に三列四段に十三の仏像が浮き彫りに彫られている。仏像の左右に承応二年(一六五三)の年号と数人の戒名が刻まれている。
このなかに「テウロ、シタニ」などカタカナの戒名がみられ、キリシタンの洗礼名ではないかと考えられる。
河内キリシタン史や郷土研究にとっては重要な資料といえる。
本碑は、昭和六十三年に大きく三つに割れて一部欠損した状態で発見され、その後修復が行われ、現在は流谷の集会所(月輪寺跡)前の小堂に安置されている。
なお、十三仏とは初七日から三十三回忌までの十三回の追善供養の法要をあらわした石碑であり、それぞれの仏や菩薩が配されている。何人かの信者が集まって逆修講の行いの成果である。
十三仏にあたる仏は、初七日に不動明王、二七日(ふたなぬか)に釈迦如来、三七日(みなぬか)に文殊(もんじゅ)菩薩、四七日(よなぬか)に普賢(ふげん)菩薩、五七日(ごなぬか)に地蔵菩薩、六七日(むなぬか)に弥勒菩薩、七七日(なななぬか)に薬師如来、百ヵ日(ひゃっかにち)に観音菩薩、一周忌に勢至(せいし)菩薩、三回忌に阿弥陀如来、七回忌に阿閦(あしゅく)如来、十三回忌に大日如来、三十三回忌に虚空蔵(こくうぞう)菩薩がそれぞれ配される。