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市指定 西代神楽
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更新日:2018年10月11日更新
区分(民俗文化財)種別(無形民俗文化財)指定番号(無民1)
市指定文化財 西代神楽
Nishindai-kagura
所在地 | 河内長野市西代町 |
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所有者 | 西代神楽保存会 |
時代 | 江戸~ |
指定年月日 | 昭和59年3月29日 |
享保十七年(一七三二)、西代藩主本多忠統(ただむね)が河内西代藩陣屋から伊勢神戸(かんべ)(三重県鈴鹿市)に転封された際、その徳をしのんで西代神社に奉納したのが始まりと伝えられる。
この神楽は伊勢神楽系統の代表的なもので、その演目は、
- 鈴と御幣で天地四方を祓い清めて舞う「鈴の舞」
- 天地四方の邪気を剣で祓う「銜之剣」
- 天狗(猿田彦(さるたひこ))のもつササラの音に先導され奮い立って舞う「四方掛(しほうがかり)」
- 剣と御幣をもって舞う「歌剣」
- 剣を扇にもちかえて優雅に舞う「吉野舞」
- 扇を得て乱舞する「扇の舞」
- 玉を取ろう苦心する「玉の舞」
- 単調な曲合わせて鈴と御幣を捧持して舞う「神来舞(しぐるま)」
- 奮い立って蚕を取り虫を追う勇壮な「白獅子」
- 起しと真似師(まねし)の問答に獅子がからまって舞う「花の舞」
の計十曲からなる。獅子役と囃子(はやし)方は紺の着物に茶褐色の袴という揃いの服装で、真似師といわれる道化役のみ別の服装をする。
十曲のうち神楽歌のあるのは天の岩戸の神事を詠んだ「歌剣」、「吉野舞」の二曲のみで、他は笛、巴太鼓、締太鼓の囃子である。歌のときは笛方が歌を唄い、囃子はいれず摺鉦のみとなる。
この神楽は、宵宮に地車と神輿が宮入りした後に奉納されている。