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市指定 阿弥陀如来坐像
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更新日:2019年4月17日更新
区分(有形文化財)種別(彫刻)指定番号(彫12)
市指定文化財 木造 阿弥陀如来坐像
mokuzou amida-nyorai-zazou 像高cm 一躯
所在地 | 河内長野市上原町 |
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所有者 | 池坂墓地管理委員会 |
時代 | 鎌倉 |
指定年月日 | 昭和57年3月19日 |
池坂墓地入口の小堂に安置されている阿弥陀如来坐像である。
寄木造り、玉眼入り、頭部は前後二材でつぎ、挿首とする。
肉髻(にくけい)、地髪とも大きく螺髪(らほつ)を彫り出し、髪際第一列の螺髪数は二十二個である。胴部は、前後二材でつぎ、両手は、肩、肘、手首でつぐ。膝部は、横木別材でつぐ。裳先もつぐ。
ただし後世の修理を経ており、膝部分は修理のものかもしれない。
胎内には、願文などの紙本墨書の納入物が納められている。そのうち一枚に記銘があり、それには「寛文八年」(一六六八)とある。修理は、あるいはその頃かもしれない。台座、光背とも後補である。十三世紀の像とみられる。
当地域の阿弥陀信仰の様子を知る貴重な資料である。
参考文献:河内長野市役所(1973)『河内長野市史 第十巻 別編二』