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市指定 高向神社本殿

印刷ページ表示 更新日:2019年4月17日更新
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区分(有形文化財)種別(建造物)指定番号(建7)

市指定文化財 高向神社本殿

Takoujinja-honden  一棟

所在地 河内長野市高向
所有者 高向神社
時代 江戸
指定年月日 昭和51年3月30日

市指定文化財 高向神社本殿の画像

 三間社切妻造(さんげんしゃきりづまづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)、梁間一間の規模をもち、中央に千鳥破風(ちどりはふ)をあげる。正面には一間の向拝(ごはい)をつけるが、向唐破風(からはふ)造にしたもので珍しい形式である。
 向拝は海老虹梁(こうりょう)で身舎(もや)とつなぐ。向拝では、面取角柱をたて虹梁を架して両端で象鼻としている。
 正面には木階五級を置き、擬宝珠(ぎぼし)柱をたて登高欄(こうらん)で縁に昇る。縁を正・側面三方にめぐらし、擬宝珠高欄を据え、見切に脇障子を構える。脇障子は当初より存在したが、現在のものは後補である。
 主屋柱円柱、上・下長押(なげし)を打ち、正面では中央に双折格子戸を入れ、両脇では格子戸はめ殺しとするがいずれも新しい。他はすべて板壁である。
 内部は、内・外陣(げじん)にわけ、外陣は棹縁(さおふち)天井とし、内外陣境では、内法(うちのり)・腰(こし)長押(なげし)を打って各間に板扉を装置するが、扉は五ヵ所にあり、内陣は五つに仕切っている。
 現在、祭神には、素盞鳴尊(すさのおのみこと)・蛭子神(ひるこのかみ)・天児屋根尊(あまのこやねのみこと)・保食神(うけもちのかみ)・白山姫尊(しらやまひめのみこと)・菅原道真を祀る。
 内陣には、平安末から室町期にかけての木造の女神、牛頭天王(ごずてんのう)、男神の各坐像(市指定文化財)が安置されている。
 なお、当本殿の建立年代は棟札によって慶長十三年(一六〇八)であることが知られており、江戸時代初期の遺構として貴重である。

参考文献:河内長野市役所(1973)『河内長野市史 第十巻 別編二』