○河内長野市消防本部の特殊標章及び身分証明書に関する交付要綱

平成20年8月5日

消訓第4号

(目的)

第1条 この要綱は、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(平成16年法律第112号。以下「国民保護法」という。)及び赤十字標章等及び特殊標章等に係る事務の運用に関するガイドライン(平成17年8月2日付け閣副安危第321号内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付内閣参事官(事態法制企画担当)通知。以下「ガイドライン」という。)に基づき、河内長野市消防本部の武力攻撃事態等における特殊標章等(国民保護法第158条第1項の特殊標章及び身分証明書をいう。以下同じ。)の交付に関する基準、手続等の必要な事項を定めることを目的とする。

(定義)

第2条 この要綱において「特殊標章」とは、別表に定める腕章、帽章、旗及び車両章とする。

(交付の対象者)

第3条 消防長は、武力攻撃事態等において、国民保護法第16条の規定に基づき、消防長が実施する国民の保護のための措置(以下「国民保護措置」という。)に係る職務等を行う者として、次に定める区分の者に対し、特殊標章及び身分証明書(様式第1号)の交付を行うものとする。

(1) 消防長の所轄の消防職員で国民保護措置に係る職務を行う者

(2) 消防長の委託により国民保護措置に係る業務を行う者

(3) 消防長が実施する国民保護措置の実施に必要な援助について協力をする者

(交付の手続)

第4条 消防長は、前条第1号に掲げる者に対し、特殊標章等の交付をした者に関する台帳(様式第2号。以下「台帳」という。)に登録し、特殊標章等を作成して交付する。

2 消防長は、前条第2号及び第3号に掲げる者に対し、原則として当該対象者からの特殊標章等に係る交付申請書(様式第3号)による申請に基づき、その内容を適正と認めるときは、台帳に登録し、特殊標章等を作成して交付する。

(腕章及び帽章の交付)

第5条 消防長は、第3条第1号に掲げる者のうち武力攻撃事態等において行うこととされる国民保護措置に係る職務の内容等を勘案し、消防長が必要と認めるものに対し、平時において、別表に規定する腕章及び帽章(以下「腕章等」という。)を交付するものとする。

2 消防長は、第3条第1号に掲げる者(前項に掲げる者を除く。)並びに同条第2号及び第3号に掲げる者に対し、武力攻撃事態等において、腕章等を交付するものとする。

(旗及び車両章の交付)

第6条 消防長は、前条の規定に基づき、腕章等を交付する場合において、必要に応じ、国民保護措置に係る職務、業務又は協力のために使用される場所若しくは車両、船舶、航空機等(以下「場所等」という。)を識別させるため、場所等ごとに別表に規定する旗又は車両章(以下「旗等」という。)を併せて交付するものとする。

(訓練における貸与)

第7条 消防長は、平時において、国民保護措置についての訓練を実施するときは、第3条各号に掲げる者に対し、腕章等を貸与することができる。

2 消防長は、前項の規定に基づき、腕章等を貸与するときは、必要に応じ、場所等ごとに旗等を併せて貸与することができる。

(特殊標章の特例交付)

第8条 消防長は、人命救助等のために特に緊急を要し、対象者からの申請を待ついとまがないと認めるときは、当該申請を待たずに特殊標章のみを交付することができる。

2 前項の場合において、消防長が必要と認めるときに、特殊標章を交付した者に対して、返納を求めるものとする。

(特殊標章の再交付)

第9条 消防長から特殊標章の交付を受けた者は、特殊標章を紛失したとき、又は使用に堪えない程度に汚損若しくは破損したときは、特殊標章再交付申請書(様式第4号)により、速やかに消防長に申請し、特殊標章の再交付を受けるものとする。

2 前項の規定により、再交付を受けるとき(紛失した場合を除く。)は、汚損又は破損した特殊標章を返納しなければならない。

(身分証明書の交付)

第10条 消防長は、第5条第1項の規定により、腕章等を交付した者に対し、第3条で規定する身分証明書(以下「身分証明書」という。)を交付するものとする。

2 消防長は、第5条第2項の規定により、腕章等を交付した者に対し、身分証明書を交付するものとする。

(身分証明書の携帯)

第11条 消防長から身分証明書の交付を受けた者は、特殊標章を使用する必要があるときは、身分証明書を携帯しなければならない。

(身分証明書の再交付)

第12条 消防長から身分証明書の交付を受けた者は、身分証明書を紛失し、又は使用に堪えない程度に汚損若しくは破損したときは、身分証明書再交付申請書(様式第5号)により速やかに消防長に申請し、身分証明書の再交付を受けるものとする。また、身分証明書の記載事項に異動があったときも同様とする。

2 前項の規定により、再交付を受けるとき(紛失した場合を除く。)は、交付を受けた身分証明書を返納しなければならない。

(有効期間及び更新)

第13条 第10条第1項の規定により消防長が交付する身分証明書の有効期間は、交付された者が第3条第1号に規定する身分又は職を有する期間とする。

2 第10条第2項の規定により消防長が交付する身分証明書の有効期間は、武力攻撃事態等の状況及び国民保護措置の内容に鑑み、消防長が必要と認める期間とする。

3 前項の有効期間の経過に伴う身分証明書の更新手続は、第4条の規定に準じて行うものとする。

(保管)

第14条 消防長は、申請書及び特殊標章等に番号を付し、厳重に保管するものとする。

2 特殊標章等の交付を受けた者は、国民保護措置に係る職務、業務又は協力を行っている場合及び訓練又は啓発のために用いる場合を除き、特殊標章等を厳重に保管するものとする。

(返納)

第15条 消防長から特殊標章等の交付を受けた者は、身分又は職を失ったときその他の事由があったときは、消防長に特殊標章等を返納しなければならない。

(濫用の禁止)

第16条 特殊標章等の交付を受けた者は、特殊標章等を他人に譲渡し、又は貸与してはならない。

2 特殊標章等の交付を受けた者は、国民保護措置に係る職務、業務又は協力を行っているとき及び訓練又は啓発のために用いるときを除き、特殊標章等を使用してはならない。

3 特殊標章等により識別させることができる場所等については、当該場所等が専ら国民保護措置に係る職務、業務又は協力のために使用されていなければならない。

(周知)

第17条 消防長は、特殊標章等を交付する者に対し、当該交付する際その他必要な機会をとらえ、特殊標章等の意義及びその使用・管理等について説明を行い、周知を図るものとする。

(雑則)

第18条 この要綱に定めるもののほか、特殊標章等の様式等については、ガイドラインに定めるところによる。

第19条 河内長野市消防本部における特殊標章等の交付及び管理に関する事務は、消防本部消防総務課が行うものとする。

この訓令は、公布の日から施行する。

(平成22年3月31日消訓第1号)

この訓令は、平成22年4月1日から施行する。

(令和元年6月14日消訓第4号)

この訓令は、令和元年7月1日から施行する。

別表(第2条、第5条、第6条関係)

区分

表示

制式

位置

形状

腕章

左腕に表示

画像

(1) オレンジ色地に青色の正三角形とする。

(2) 三角形の一の角が垂直に上を向いている。

(3) 三角形のいずれの角もオレンジ色地の縁に接していない。

※ 一連の登録番号を表面右下すみに付する。

(例:河内長野市消防本部 1)

帽章

帽子(ヘルメットを含む。)の前部中央に表示

施設の平面に展張、掲揚若しくは表示又は船舶に掲揚若しくは表示

車両章

車両の両側面及び後面に表示

航空機の両側面に表示

画像

画像

画像

画像

画像

河内長野市消防本部の特殊標章及び身分証明書に関する交付要綱

平成20年8月5日 消防長訓令第4号

(令和元年7月1日施行)